第101回 プロドライバーと呼ばれるために

プロとは「その仕事で稼げる」ことと「その仕事を誰かに教えることができる」こと。ドライバーは「いつも見られている」と考える以上に、「いつでも魅せる」と考えてプロの仕事を提供することで、価値が上がります。

プロドライバーと呼ばれるために

プロは「誰にもできないこと」ができます。

プロは「誰にでもできること」を成功し続けることができます。

プロはどのような状況でも受け入れて、同じ結果を出すことができます。

プロは自分でできるだけでなく、誰かに教えることもできます。

プロは仕事の道具にこだわり、仕事の道具を大切に使用します。

プロとは「その仕事で稼げる」ことと「その仕事を誰かに教えることができる」こと。

ドライバーは「いつも見られている」と考える以上に、「いつでも魅せる」と考えてプロの仕事を提供することで、価値が上がります。

「見られては困るレベル」の仕事はアマの仕事です。

「あいさつ・言葉遣い・笑顔・態度・身だしなみ・指差呼称確認」でも「いつでも魅せる」プロの仕事を提供しましょう。

早い仕事(効率)ではなく、正しい仕事(安全)と美しい仕事(品質)を優先して提供するのがプロの仕事です。

休日の過ごし方も、プロであればこそ求められる資質です。

プロ野球選手やプロサッカー選手など、プロと呼ばれる職業に就く人は皆、休日やシーズンオフの過ごし方における調整や準備により、本番(試合)での成果を求められるのと同じことです。

プロと呼ばれるドライバーになるには、ふたつの目指す姿があります。

それは「一流のドライバー」と「二人前のドライバー」

「他の人は真似ができない仕事」ができるのが、一流のドライバー。

「他の人に仕事を教える」こともできるのが、二人前のドライバー。

安全には、もっとひたむきに。

品質は、もっとがむしゃらに。

何かをコツコツと継続すること。

何かにフツフツと情熱を持つこと。

プロとして「誰にもできないこと」ができたり「誰にでもできること」を成功し続けたりするためには、情熱の継続が必須です。

道の上での安全については「交通事故を起こさない安全運転」以上の「交通事故に遭わない防衛運転」を。

お客様が「あたりまえ」と思う安全はもちろんのこと。

お客様先で地に足を付けた状態での品質で、「クレームを出さない仕事」以上の「喜ばれる仕事」を。

お客様から「ありがとう」と言われる品質を。

荷主様からお預かりするのは商品だけでなく。

送り状と受領書で構成された伝票もお預かりしています。

商品は送り状と一緒に配送先様へお渡しします。

出荷された荷主様にお返しする受領書の扱い方により、商品の扱い方が予想できます。

配送先様へ商品を届ければ仕事が完了するのではなく。

受領書を折り目や汚れや紛失もなく荷主様へお返しするまでが、プロドライバーの仕事です。

ありがとうございました。

次回は7月7日(金)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社プロデキューブ 代表取締役

高柳 勝二

運送会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブの代表取締役。
前職は中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。
安全管理・品質管理・開発営業などの実務経験が豊富な物流インストラクター。
現在ではドライバーの交通事故防止による利益確保と輸送品質の向上による単価の向上で得た原資によって、働き方改革を実現するまでを事業領域として、現場を親身にサポートしている。
中小運送会社からの依頼が多い“提案型”研修は、受講されたドライバーや管理者からの「おもしろい・眠くならない・わかりやすい」との評判が口コミで広がり、各社内で開催される社員研修の外部講師として全国45都道府県で講演。
また、全日本トラック協会主催の「全国トラック運送事業者大会」における交通安全対策推進の分科会で、7年連続コーディネータを担当(2013年札幌開催:2014年福岡開催:2015年金沢開催:2016年度米子開催:2017年仙台開催:2018年高松開催:2019年千葉開催)。
2013年度:全日本トラック協会「トラック運送事業における運行管理者のあり方研究会」委員
2015年度:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会ワーキンググループ」委員
2016年度:「貸切バス運転者に対して行う指導及び監督の改正検討ワーキンググループ」委員
2016年度より現在:国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」委員
2017年度より現在:熊本県トラック協会 専門アドバイザー(企業経営・労務管理)
各都道府県のトラック協会や青年部会、支部や協同組合単位での各研修会で講演多数。
プロデキューブ
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