第2回 安全衛生優良企業1号・2号誕生

初の安全衛生優良企業は鳥取県から

前回のコラムを寄稿したすぐ後に、「安全衛生優良企業」の第1号が認証されました。今回は、2件の事例とともに、『安全衛生優良企業公表制度』の詳しい仕組みについて触れていきたいと思います。

さて、待望の安全衛生優良企業については最も企業数の多い首都圏から第1号が登場するかと思いきや、意外や意外、5月に全都道府県で最後のスターバックスが出店したあの鳥取県が、またも話題をさらった格好となりました。

7月8日安全衛生優良企業の認証第1号となった、やまこう建設株式会社は、社員数100名未満。業界的には深刻な人手不足に悩む建設業の地方中小企業です。厚生労働省の安全衛生優良企業公表制度のWebサイトから「優良企業の紹介」をクリックするとやまこう建設が、安全衛生優良企業の認証を取るため提出した安全衛生に関する好事例が掲載されています。

安全衛生優良企業公表制度「優良企業の紹介」(厚生労働省Webサイト)

特徴的なのは、さまざまな工事現場での“見える化”を工夫し「作業指揮者・合図者の“見える化”」「横断歩道付近看板の“見える化”」「分電盤の“見える化”」「仮設道カーブの“見える化”」など、いくつもの取り組みを写真を添えて紹介していることです。

第2号は、岐阜県から製造業

続いて、安全衛生優良企業の第2号は7月14日に認証を受けた岐阜県の「パジェロ製造株式会社」。こちらは、三菱自動車工業の100%出資会社で三菱パジェロの製造をしている製造業です。パジェロ製造に関する好事例の取り組みは、職場環境の整備により力を入れ、熱中症対策のために製造ラインを5分間止め、水分補給にあてるなどをして熱中症をゼロ件にするといった体調管理の改善に関する内容です。こちらの会社は、製造業だけあって非常にローカルな立地にありますが、社員数は1,000名弱と規模的にはかなり大きい会社となります。

安全衛生優良企業公表制度が始まった背景

さて、肝心の安全衛生優良企業になるための『安全衛生優良企業公表制度』について少し詳しくお話ししたいと思います。

この制度が始まった背景としては、ブラック企業撲滅の意味合いが強いと言われています。国は、昨年(2014年)9月に「長時間労働削減推進本部」設置。11月に「過重労働解消キャンペーン」などを実施し、2015年4月には“かとく”という「過重労働撲滅特別対策班」なるものを発足させ、東京都と大阪府に専属の部隊を設置し、本気で取り組んでいるのです。

また、私自身も傍聴をした経験がありますが、昨年6月に成立した「過労死等防止対策推進法」は、今年に入っても過労死等防止対策推進協議会として議論を重ねています。

安全衛生優良企業公表制度とは

安全衛生優良企業公表制度とは、労働環境における国のお墨付きマークをもらい、人材の獲得や社員の士気を高めようというものです。

詳細については膨大な解説書がありますが、概要としては以下の安全衛生優良企業公表制度のWebサイトに記載されているように、STEP1の必須項目を全て満たしていること。STEP2の評価項目を加点式で基準点をクリアできるかという審査を各都道府県労働局に提出して認証を受けるというプロセスになります。

安全衛生優良企業公表制度(厚生労働省Webサイト)

次回、認証取得のメリット等について詳しくお話をしていきたいと思います。

次回は8月10日(月)更新予定です。

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この記事の著者

非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構 理事長

木村 誠

長野市生まれ
大学卒業後、国内大手生命保険会社入社。同期でトップの営業成績を挙げる。 マネジメント職についてから社長賞等を受賞。2000年6月在職中に、株式会社ユニバーサルステージの前身となるEビジネス研究所を立ち上げる。
2003年4月株式会社ユニバーサルステージ設立し代表取締役に就任。Eビジネスの企画・立案、プロデュース全般を行う。2006年6月ネット業界初のConferenceを開催。IT担当大臣、有識者、出展者約40社、参加者は1,000人を超えるWeb2.0イベントとなり、以後、約15,000名の会員組織となる。
2014年メンタルヘルス事業スタート。2015年12月施行のストレスチェック義務化対応パッケージを販売。2015年5月非営利型一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構を設立し、労働環境是正のため、社会貢献活動家として安全衛生優良企業公表制度(所管:厚生労働省)の推進を図りながら、労働者および求職者にとってホワイト企業とブラック企業を判別する情報提供に人生を賭けて取り組む。
安全衛生優良企業マーク推進機構

22世紀はたらきかた改革 ~ホワイト企業とブラック企業のボーダーライン~ バックナンバー

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