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ApaRevo 活用コラム
EDIの2024年問題
EDIの2024年問題について記載します。
早めの対応が重要
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
アパレル/ライフデザインSPソリューション課
佐伯 学
EDIの2024年問題について記載します。
ISDNには「デジタル通信」「通話」「パケット通信」の3種類のモードがあり、そのうちの「デジタル通信」が2024年1月で終了となります。当初2020年度後半から2021年度初頭の終了が予定されていましたが、利用者数が多いことから3年間の延長が決定されました。
ISDNが終了になると、ISDN回線(もしくは公衆回線)でしか利用できないレガシーEDI(JCA、全銀、全銀TCP/IPなどの通信手順)は、利用ができなくなってしまいます。そのため、各企業では2024年1月までにインターネットを利用したEDI(JX手順やWeb-EDI)への切り替えを完了させる必要があります。
2019年に入り、各量販店の流通BMSへの切り替えが加速しています。しかし卸企業側の対応はまだまだ遅れており、ぎりぎりまで引き延ばそうとする傾向があるように思われます。お客様のサポートをさせていただく中でEDI関連の話題になることも多くなりましたが、「量販店から期限を設定されてようやく重い腰を上げた」という話を聞くこともたびたびありました。
EDIの切り替えには、システムの準備やテストに非常に多くの時間を費やします。終了期限が近づくにつれて駆け込み需要が殺到し、ベンダー側もすぐには対応できなくなる可能性があります。今から準備を始めても、決して早すぎるということはありません。余裕を持って切り替えの計画を立てていただくことをお勧めします。
[SE]2020年3月10日