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ApaRevo 活用コラム
基幹システム連携事例(API)
今回は、基幹システムとのデータ連携をAPIで実施した事例のご紹介です。
リアルタイム連携の実現
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
アパレル/ライフデザインSPソリューション課
久保 俊太
今回は、基幹システムとのデータ連携をAPIで実施した事例のご紹介です
先日、「基幹システムと同一ネットワーク内に存在する、商品管理システムからの仕入れデータ更新をリアルタイムに行いたい」という要件に対応するため、基幹システム側でAPIを開発し連携を実現しました。
基幹システムとの連携といえば、CSV等のファイル連携が多いと思いますが、「リアルタイムに行いたい」という要件に対しては実現が難しいようです。よくあるのは、タスクスケジューラー等で数分間隔に設定した出力・取り込みプログラムを起動させるというパターン。これは厳密にはリアルタイムではないですね。
そこで基幹システム側に伝票更新用のAPIを構築し、商品管理システム側でデータ更新時に基幹システムのAPIへJSON形式でデータを渡してもらう形にして、データのリアルタイム連携を実現しました。
基幹システム側にAPI連携の仕組みを導入するためには、連携先のシステム側にもデータを渡す・引き出す仕組みを構築できなければ実現はできません。
「リアルタイム連携を行いたい」という要望は、ほかにもBtoBサイトとのマスター連携や在庫連携をよく伺います。特に在庫はリアルタイムに連携することが難しいのですが、在庫公開のAPIを基幹システム側に構築して、BtoBシステム側から商品コードを渡して、在庫を取得するという形が取れれば、〇〇時間ごとに基幹システムから在庫データを出力して、Webにアップロードするという手間はなくすことができます。
まだまだ導入の手軽さという部分では課題もありますが、今後ファイル連携という選択肢のほかに、API連携というパターンが増えてくることを静かに期待しています。
[SE]2020年3月24日