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ApaRevo 活用コラム
いつでもどこでも商品を受け取れるオムニチャネルサービスについて
最近、ECで注文した商品を自宅の最寄り駅に設置されている運送会社設置のボックスで受け取れるサービスを初めて利用したのですが、24時間利用可能かつ画面で番号を入れてサインをするだけの簡単な手順で荷物を受け取ることができました。これは、平日は忙しくて自宅で荷物を受け取れない人にとっては非常に便利なシステムだと感じました。
受取場所を選択できるサービス
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
アパレル/ライフデザインSPソリューション課
拝司 雅彦
最近、ECで注文した商品を自宅の最寄り駅に設置されている運送会社設置のボックスで受け取れるサービスを初めて利用したのですが、24時間利用可能かつ画面で番号を入れてサインをするだけの簡単な手順で荷物を受け取ることができました。これは、平日は忙しくて自宅で荷物を受け取れない人にとっては非常に便利なシステムだと感じました。
話は少し変わりますが、アパレル業界でも近年、購入場所や商品の受取場所をエンドユーザーが選択できるサービスが多く出てきています。
店頭で購入/倉庫から発送するパターン
例えば、BEAMS社では来店時に店頭在庫がなく、物流倉庫に在庫があった場合には、店頭で購入・支払を行い自宅へ発送してくれるサービスを実施しています。特にどうしても欲しい商品のカラーやサイズ切れなどの場合は、その場で確認ができ、発送手配までできてしまうのでとても便利なサービスといえます。
また、これまでも家具屋等では普通に行われていましたが、単に重いから手持ちで持ち帰りたくないような商品を、倉庫出荷で自宅まで郵送するサービスを展開している企業もあります。
ECで購入/店頭で受け取るパターン
また、その逆で、ユニクロ社のECサイトでは、商品の受け取り方法として店頭受け取りが選択できるようになっています。店頭受け取りの場合、エンドユーザー側は送料無料に加えて受取場所・時間を選べるという点がメリットですし、企業側としても物流費の削減やエンドユーザーを店舗に誘導できる等のメリットがあります。
このほかにも、ECから店頭在庫を確保できる店頭取り置きサービスや、ECで買った商品を店頭で返品できるサービスなど、エンドユーザーからすると便利なサービスが多くでてきているようです。
まとめ
基幹システムでは、POSシステムやECシステムとのデータ連係を考慮することに加えて、販売行為(売り上げ計上)を行う場所・タイミングと、商品出荷(在庫計上)を行う場所・タイミングとが異なるために在庫データの整合性を取るための考慮が必要になるなど、幾つか考慮すべきポイントはありますが、今後ますますこういったオムニチャネルの仕組みが求められてくるのではないでしょうか。
[SE]2020年4月28日