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ApaRevo 活用コラム
もしかして、古い「Access」使ってませんか?
古い「Access」バージョンアップも不可能ではないものの、互換性不足により機能が移行されない事態も起こり得ます。新しいツールのご紹介からデータの移行ついて解説します。
もしかして、古い「Access」使ってませんか?
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
ASCアパレル・旅行SPソリューション課
土橋 道晴
「Access」は、マイクロソフト社が提供している「データベース管理ソフト」です。比較的簡単にデータの定義やアプリケーション開発ができるため、お客様社内で開発し運用されているケースが多くみられます。独立した小さなシステムであることが多いですが、基幹業務システムより出力したデータを取り込み、別の伝票や管理帳票を出力しているなど、基幹業務システムの機能を補完しているケースもあります。
ところが最近、以前作成された古い「Access」を使っているが、開発者は既に退職や異動しており、保守できる担当者がいない、といったケースが増えています。仕様書などのドキュメントが全く残っていないため内容が分からず、正しいものとして処理しているが、本当に正しいのか分からないといったケースすらあります。
これまでは何とか稼働してきた古い「Access」ですが、Windows 7やAccess 2010のサポート終了により、いよいよ風前の灯となりました。バージョンアップも不可能ではありませんが、内容を十分把握できていないシステムの場合、互換性不足により機能が移行されない事態は致命的です。
なぜなら、正しく移行できているか検証することができないからです。
新しいツールを使って開発するのであれば、「kintone」(キントーン)はいかがでしょうか。
直観的な操作で開発ができますし、利用可能な機能が豊富にそろっています。また、ブラウザーを利用して外部からアクセスすることも可能です。プラグインと呼ばれるサイボウズ以外の第三者が作成したツールもそろっていて(有償であることが多いですが)利用可能です。
- Excelデータを「kintone」に取り込みするプラグイン
- 帳票PDFを作成し設定した宛先に送信するプラグイン
- 名刺管理のプラグイン
などがあります。
基幹業務システムの機能を補完している場合は、当社パッケージの「SMILE」シリーズであれば、自由帳票機能や「CAB」(開発ツール・Custom AP Builder)などツールが豊富に用意されています。
これらを利用し、いわゆる「外出し」した機能を基幹業務システム側に取り込んでしまう方法があります。「Access」で利用するためにテキスト出力したり、「Access」側に別途マスターを保持したりしていると運用に手間がかかります。
基幹業務システムに取り込むことにより、継ぎ目のない運用が可能となります。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ当社営業・エンジニアにご相談ください。
[SE]2021年2月24日