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ApaRevo 活用コラム
システム担当の後継者がいないので
システムの入れ替えを行う理由の一つとして、今までシステムの面倒を見てきた担当者がもうすぐ会社を退職するので……、と伺うケースが少なくありません。システムベンダーである私に以前の社内担当者と同じような判断を求められて戸惑うことも経験しました。
システム担当の後継者がいないので
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
ASCアパレル・旅行SPソリューション課
森 浩和
システムの入れ替えを行う理由の一つとして、今までシステムの面倒を見てきた担当者がもうすぐ会社を退職するので……、と伺うケースが少なくありません。
「面倒を見る人がいなくなるので仕組みを替える」「システムの保守をベンダーに委託する」
確かに解決する部分もあると思いますが、全てが解決したとはいえない面があります。
外部の要員はシステムの仕組みには精通していますが、企業の特性や職務分掌などのルールが分からないため、社内のシステム担当者と同等の働きはできません。システムベンダーである私に以前の社内担当者と同じような判断を求められて戸惑うことも経験しました。
システム担当の後継者がいないのは後継者を育ててこなかったからに過ぎません。日本の多くの企業はシステム担当者の役割を軽視する傾向にあると感じています。
今やほとんどの業務がシステムに依存し、システムが止まると仕事が止まるといった企業が多いと思います。にもかかわらずシステム担当者の後継者を育てないのは、直接的な利益を生まないシステム担当者を経営層がそれほど重要な職務ととらえていないからだと思います。
システム担当者の世代交代に備え、あらかじめ後継者を育てることを当たり前に必要なことと認識していただきたいと感じます。
[SE]2022年2月8日