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ApaRevo 活用コラム
「ApaRevo」でサポートしている三つの入力形式について
「ApaRevo」では、アパレル・ファッション業界特有の伝票入力に対応しており、三つの入力形式が可能です。それぞれの入力形式の特徴と導入企業の商品特性などをご紹介します。
「ApaRevo」でサポートしている三つの入力形式について
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
ASCアパレル・旅行SPソリューション課
拝司 雅彦
「ApaRevo」では、アパレル・ファッション業界特有の品番・色・サイズ単位での伝票入力に対応しており、下記の三つの入力形式から選択が可能です。それぞれの入力形式の特徴について、導入企業の商品特性なども踏まえてご紹介します。
標準入力形式(1行:1品番1色サイズ)
画面上、1明細に1商品コード・1色・1サイズを指定して登録を行うパターンです。
取扱商品の色サイズ展開が少なかったり、取引形態として複数の色サイズをまとめて扱うことが少なかったりする場合に利用するケースがありますが、洋服や靴などを扱っている場合はこのあと紹介するいずれかの入力形式を利用することの方が多いです。
マトリックス入力形式(1行:1品番複数色サイズ)
画面上、1明細に1商品コードを指定しますと、マトリックス形式(縦に色、横にサイズ、またはその逆)の別画面が起動し、そこに色サイズ別の内訳数量を登録するパターンです。
例えば、3色5サイズある商品の場合、15SKUの数量を登録する必要がありますが、入力のしやすさとしてはこのマトリックス入力形式が最も入力しやすいと思います。制限事項としては、メイン画面では商品コード単位の合計数しか確認することができないため、色サイズごとの内訳数量を画面で確認したい場合は明細ごとにマトリックス画面を起動する必要があります。カラーもサイズも展開数が多いアパレル商品を扱っている場合は、このマトリックス形式を採用することが多いです。
サイズパターン入力形式(1行:1品番1色複数サイズ)
画面上、1明細に1商品コード1色を指定し、そのままメイン画面上でサイズ展開パターンに従ってサイズ別の内訳数量を登録します。
当初、靴履物業界で利用されている履物統一伝票を想定して開発された画面ということもあり、主に靴履物を扱っている場合は、このサイズパターン入力形式を採用することが多いです。ただ、メイン画面で色サイズの内訳まで確認できるため、色ごとに品番を分けていて、サイズ指定のみの商品を扱っている場合などにも利用しているケースがあります。この形式を選択した場合のみ、自由帳票という帳票作成ツールにて、サイズを横に展開するような帳票の作成が可能となるため、出力側でも用途が広がります。
制限事項としては、サイズ展開が最大15サイズまでとなっており、それを超える場合は明細を分けて入力する必要があります。
システム導入時には、お客様の商品特性や入力のしやすさ、出力帳票の見やすさなども考慮のうえ、最適な設定をご案内させていただきます。
[SE]2022年2月22日