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ApaRevo 活用コラム

パッケージソフトを導入する

昨今、パッケージソフトベースで基幹業務システムを導入する企業が増加しています。導入前に既存のシステムとの機能の比較をする必要性について触れていきます。

パッケージソフトを導入する

株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
ASCアパレル・旅行SPソリューション課
森 浩和

昨今のトレンドなのかパッケージソフトベースで基幹業務システムを導入する企業が増加しており、中堅・中小企業の多くはこの傾向に当てはまるのではないかと思います。しかしながら、現行はスクラッチで開発したシステムを運用されているケースに多々遭遇します。以前はスクラッチが当たり前、では、なぜ現在はパッケージソフトベースが当たり前なのでしょうか。

スクラッチ開発したシステムを運用している企業で多く発生する問題

COBOLは普遍的で寿命が長い、だからスクラッチ開発し育てながら長く運用する。しかし、昨今のシステムは環境の変化により利用できる寿命が限られている。だから5~6年で入れ替えしていくのが当たり前、よって長い期間をかけてスクラッチ開発などできない。そのため、パッケージソフトを早期に導入するという選択肢になってきているのがこのような傾向を生む一因になっていると感じています。

あくまでもシステムベンダーからの視点で、既にパッケージソフトを運用されている企業が新たなパッケージソフトに移行する際はあまり感じませんが、スクラッチで開発したシステムを運用されている企業がパッケージソフトに移行する際は、当初の工期や費用をオーバーするケースが多いと感じます。その多くを占める要因は、当初の見込みよりカスタマイズボリュームの増加を余儀なくされることです。

導入前にパッケージソフトの機能の確認を

導入企業側としては「多くの企業に導入されているパッケージソフトなので、導入できないことはないはずだ。多少やり方を変えることはあっても決定的な問題はないはずだ」という油断。
ベンダー側としては「パッケージソフトのデモを見てもらい、指摘がないので重大な問題はないはずだ」という油断。

双方の油断が相まって問題の発見が遅れるケースは少なくありません。我々ベンダーも問題点の早期発見により一層努力する必要がありますが、導入企業側も「これはできるか? あれはできるか?」とパッケージソフトの機能を疑ってみていくことも必要だと思います。標準化・効率化という表の面と、当たり前と思っていたことができない裏の面、その双方を冷静に見極めてもらうことが肝要です。

[SE]2022年5月24日

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