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アパレル・ライフスタイル業界向け 販売・在庫管理システムリペア・リメークサービスの動向
2026年 5月21日公開
今回は、リペア・リメークサービスの動向についてご紹介します。
リペア・リメークサービスの動向
株式会社大塚商会
首都圏ソリューショングループ
ASCアパレル・旅行SPソリューション課
土橋 道晴
サステナブル(持続可能)な社会への関心が高まっています。同じ服を長く着ることにより、廃棄物を減少させ、環境負荷の軽減が実現できます。環境省ホームページ「サステナブルファッション」によると、服1着あたり換算で、CO2排出量は約25.5kg(ペットボトル約255本製造分)、水消費量約2,300リットル(浴槽約11杯分)の環境負荷が発生するそうです。環境負荷の軽減には、服のリペア(修理)やリメークを推進することが必要になってくると思います。
これまでもバッグや靴については、ソールを貼り替える、ファスナーを修理するなど、リペアをするブランドがありました。昨今、SDGsへの関心の高まりを受けて、服のリペア・リメークを行う企業が増えています。特にユニクロが参入したのは記憶に新しいですね。ファストファッションにありがちな短いサイクルでの大量生産、大量消費に逆行する動きで、少々驚きを感じたものです。
実際には、人件費や往復となる送料、管理の手間、服の状態によって修理が異なるなど、問題も多いように思います。各企業・各ブランドでどのようなサービスが展開されているかを調べてみました。
ユニクロのリペア・リメークサービス
ユニクロでは服のリペア・リメークサービスを提供する取り組みとして、「RE.UNIQLO STUDIO(リ・ユニクロ スタジオ)」を国内で14店舗を展開しています。ユニクロ商品限定ですが、穴の修理、補修、ボタン付けなどの簡単な補修に対応します。また、単純な修理だけではなく、ユニクロの服を使ったアップサイクルにも対応しています。100種類以上のテンプレートから選べる刺しゅうや、ジーンズに伝統的な刺し子を施すことも可能です。同じ服を長く愛着を持って着てほしいという理念が感じられます。
エドウインの修理・修繕サービス
エドウインでは、修理・修繕サービス「Re:dwin」を展開しています。エドウイン製品以外の修理も可能です(エドウイン品は20%OFF)。破れの補修、ファスナーやトップボタンの交換・取り付け、ステッチの補修などのメニューがあります。修理は次の手順で進められます。(1)メールでの問い合わせ、(2)仮見積りの提示、(3)商品をエドウインに発送、(4)本見積りの提示、(5)正式発注、(6)リペア作業という形です。ジーンズではヴィンテージ品など、商品による違いが大きく、リペア作業も難しいものになりそうです。2段階で見積り提示を行う所にジーンズリペアの難しさを感じます。これとは別になりますがエドウインでは、不要ジーンズの回収プロジェクト「CO:RE」もスタートさせています。
10YC IROHEN
10YCは「10年着続けたいと思える服」作りを目指しています。そこで、汚れたり色あせたりしてもまた着られるようにと考えたサービスが色の染め替えサービス「IROHEN(イロヘン)」です。自社商品でアイテムが限定されますが、元の色から新しい色に染め替えを行うことができます。白いシャツを赤、青、黒などに染め替えし、新しい気分で着用することができます。手順としては、ホームページからの申し込み、商品をIROHEN窓口に発送、染色、受け取りになります。独特なのは、まとめた単位で染色するためか1カ月の申込期間が設けられており、この期間に申し込みをし、約2カ月程度で商品の受け取りとなることです。
10YCでは、これ以外にも修理サービス(ツギタシ)や二次流通サービス(アラタメ)を展開しています。
ミッタン(MITTAN)
京都のアパレルブランド「ミッタン(MITTAN)」では、単発の修繕や染め直しではなく、商品を“永く続く服”として循環させるビジネスを展開しています。販売した製品の買い取りを実施しており、クリーニング実施後に商品の状態により、修繕や染め直しを施し、再販品として店頭に並べて販売しています。新品と再販品は、同じ商品ラックに並べ販売します。顧客と一緒に“永く続く服”を作り上げる、そんな感覚を大切にしています。昨今はブランドコンセプトを理解してくれる顧客も多くなり、再販品の購入率も向上しています。また製品タグのQRコードには、過去の製造情報を書き込んでおり、どこでどのように作った商品なのかを開示しています。
アパレルメーカーでは、シーズンごとに新商品を発表し、ある意味“過去を否定する”ことが常識となっていますが、「ミッタン」では過去を肯定し続け、製品にストーリーを持たせることを目指しています。
出典
[SE]2026年5月21日