ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
食品 製造・加工業界
食品業界における、製造・加工業では食の「安全・安心」が求められることに加え、見込生産が求められる業界でもあります。生産物によっては、消費期限が短く廃棄ロスのリスクがある一方、大手量販店等の販売先から求められる納品リードタイムが短いケースもあり、生産量の調整が難しい側面があります。
また、食品小売業界における価格競争が激しく、食品製造・加工業への価格交渉が厳しくなりがちであり、原価維持のための努力が求められるケースも多くあります。
ここでは、ERPシステム開発サービスであるUniversal Digital Solutions(UDS)の食品Editionの中から、食品製造・加工業に特化した情報をお届けします。
食品製造・加工業で求められるシステムとは
ロット管理や荷姿の管理などの機能の他に、消費期限のある食品であるため、納品までのリードタイムの管理が求めらるケースがあります。また、消費期限別の在庫管理や、廃棄ロスと納品遅れを防止するために、他業界よりも正確な生産計画が求められます。
ここでは、Universal Digital Solutions(UDS)の食品Editionの中でも特に製造・加工業向けに用意されている、管理項目・帳票について紹介します。
納期に対する出荷予定日が異なるので自動で出荷予定日を算出
納品先の地域によって納期に対する出荷予定日が異なるため、自動で出荷予定日を算出します。
入力された納期日から出荷予定リードタイムを引いた日付を出荷予定日に自動で設定します(カレンダー休日反映)。
月別製品製造数の管理
月別製品製造数を基に、原材料の使用予定数を取得し発注データの生成が可能で、また指定日の予定在庫数を取得することができます。
FINETを介したEDI連携
受信したFINETの注文データを取り込み、受注データを作成することが可能です。
ご相談いただくことの多い「受注WebEDIシステム」
業界専用のEDIである業界VANの導入が浸透している食品業界では、EDIシステムに関連するご相談も多くいただきます。ここでは、SMILEシリーズの外付けシステムとしてのUDSであるEDIシステムをご紹介します。
取り扱う食品の種類によっても、求められるシステムが異なるケースも
食品といっても、青果から酒類、肉、調味料など、さまざまなものがあります。取り扱うモノによっては、単価が価格相場に左右されたり、また関わってくる法律が異なるケースもあります。ここでは、当ページ制作担当の記憶に新しい業種を抜粋してご紹介します。以下にない業種に関しては、お気軽にお問い合わせください。UDS専任の担当者が調査しご回答します。
青果卸業
青果卸業に特化した、副名の管理や事故伝票の発行が可能
酒類卸売
ケースごとの単価管理や、酒税報告書の元となる酒税受払表の出力に対応
牛肉加工卸業
牛肉トレーサビリティ法に対応。個体識別番号ごとの粗利管理表の出力が可能
生鮮魚介卸売業
競り担当者単位の売上帳票の出力や、売り捌き表での在庫管理に対応
鶏卵卸売業
日々変動する卵相場の相場単価を卵のサイズごとに登録可能
鶏肉卸売
相場単価への対応に加え、仕入先別、生産者別に管理が可能
食品製造業向けのパッケージシステム
食品製造業で広く求められる機能を搭載した食品製造業向け「生産革新 Blendjin」は、配合型生産管理のパッケージシステムです。「生産革新 Blendjin」のみでご活用いただくケースもあれば、「生産革新 Blendjin」にUDSで機能を追加して活用いただくケースもあります。
生産指示書発行
生産指示データから、生産指示書の発行が可能です。バーコードも出力できます。また、生産指示データをExcelひな形に当て込み出力することで、お客様の運用にあった指示書を品目ごとに出力可能なテンプレート(別売)もご用意しています。
品質検査の記録を管理
品目ごとに品質検査における作業工程、検査内容を登録し、検査仕様書の発行ができます。さらに検査実績を登録することによって、検査記録書・試験結果表の発行も可能です。
原価シミュレーション
試作品、新製品開発において、原材料の配合・構成情報を登録することにより、原価の積み上げ計算が可能となります。なお、シミュレーション結果はデータとして保存できます。
配合型生産管理システム 生産革新 Blendjin SMILE V 2nd Edition
「生産革新 Blendjin」は、化学製品・食品・香料・化粧品・薬品などを配合する製造業向けの生産管理システムです。配合表・レシピをもとに材料手配、製造指示、製品・材料・資材などの在庫管理や、ロットトレース機能による品質管理をトータルにサポートします。
一般的な開発サービスと、UDSの違いは?
一般的な開発サービスの場合、ベンダーとお客様で打ち合わせを繰り返し、構築するシステムの要件を決定。その要件に沿って開発を行い、実際のUIや使い勝手をテスト稼働時に初めてお披露目されることになります。お客様としては、テスト稼働まで待たないと実際にできあがるシステムの全貌が分からないため、稀に「想定と異なるシステムができあがった」というトラブルが起きるケースもあります。
UDSなら一般的な開発サービスと異なり、デモンストレーションが可能!
通常の開発サービスと異なり、Universal Digital Solutions(UDS)ではデモンストレーションが可能です。
過去の開発実績は、大塚商会にて全て保管されていてノウハウとして蓄積をしています。その中から、業種・業界に特化した業務に関して、デモンストレーション用のシステムを別途管理しています。
ご覧いただくシステムは、あくまでもデモンストレーション用になりますので、そのプログラムをそのまま販売・導入することはありません。デモンストレーション用システムと同様の要件であったとしても、都度しっかりと開発を行います。
都度開発をすることで、各お客様ごとに管理し、手厚い保守サポートを実現しています。
ERPシステム開発サービス「UDS」をご依頼いただく際の流れ
専任の担当者が対応しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
デモンストレーションの可否については、ヒアリング内容より判断させていただきます。
デモンストレーション用のシステムの用意がない場合、別途デモシステムの開発を行うことはございませんので、あらかじめご了承ください。この場合は、通常の「ERP・オーダー開発」と同様の流れで対応となります。