“停まらないシステム”の構築を前提に、目的に応じて最新ソリューションを活用

サーバー選びのポイントは?

受注や納品、請求といった基幹業務に関する情報のリアルタイムでの共有を可能にするERPを動かすうえで、まず必要になるのがサーバーです。これを一口で説明するなら、ネットワークでつながったクライアントPCにファイルやデータを提供することを目的にした特別なコンピューター。今日その選択は、オンプレミスかクラウドか、というサーバーを置く場所から検討を始める必要があります。

オンプレミスか、それともクラウドか? サーバー導入の選択肢

これまでサーバーは事業所内に置き、LANに接続して使うことが一般的でした。こうした運用方法はオンプレミスと呼ばれています。その一方で、近ごろはクラウドの台頭によって、サーバーをデータセンターに置くという選択肢も生まれています。オンプレミスとクラウドにはそれぞれ一長一短があるため、重視するポイントに応じて使い分けることが大切です。
オンプレミスの長所は、レスポンスの良さです。伝票入力などの作業が常にサクサクと行える点は大きな魅力です。クラウドは回線が混み合う時間帯などには、レスポンスが遅いと感じてしまうこともあります。
一方、クラウドの長所としてまず挙げられるのは、24時間365日止まらずに動き続ける安心感。専門スタッフがサーバーの状態を常に監視し、障害発生時のいち早い対応が可能という点は、専任の情報システム担当者がいない企業にとっては大きな魅力です。さらにデータが遠隔地にあるため、大災害などでオフィスが使えなくなったときもスムーズな事業再開が可能であることも大きな強みです。
なお、クラウドの利用で注意したいのはそのコストです。クラウドは月額課金が一般的であるため、比較が難しいのですが、3~5年スパンで検討すると初期投資コストが必要なオンプレミスに比べて、割高になることが少なくない点には注意が必要です。

サーバー設置方法の違いとその特長

オンプレミス
クライアントとLANで直結するためレスポンスは最速。保守管理の手間や、BCPの検討が必要に。
プライベートクラウド(ハウジング)
保守管理やBCPのアウトソーシングが可能。課題は回線だがERPの軽いデータのやりとりには十分に対応。
パブリッククラウド(IaaS)
保守管理やBCPのアウトソーシングが可能。課題は回線だがERPの軽いデータのやりとりには十分に対応。長期的に見るとコスト面で割高になることが多い。
ハイブリッド
本番サーバーをオンプレミスで運用し、バックアップサーバーをクラウドに置くことでBCPを実現。

プライベートとパブリック、二つのクラウド。その違いは?

クラウドは大きく、1社に1台のサーバーを用意するプライベートクラウドと、サーバーを複数の企業で共有するパブリッククラウドの二つに分けることができます。プライベートクラウドは、オンプレミスであれば社内に置くサーバーを社外に持ち出し、保守も含めて管理を一任すると考えれば分かりやすいでしょう。
パブリッククラウドは、ハードウェアという制約がないため、ポータル画面を通して随時、契約容量が増減できるという特長を備えています。そのため「キャンペーン施策によって急増する、この先数カ月間のホームページへのアクセスに対応したい」といったニーズへの対応に適しています。ちなみにERP導入は、一定の構成で安定して動き続けることが重視されるため、原則としてはサーバー容量の変更が必要になることはありません。ただし「ERPシステムのカスタマイズ検証を稼働中のシステムと並行して行いたい」という際には、パブリッククラウド利用が効果的です。

クラウドを利用し、効率的で安全なオフィス環境をつくる

クラウドに移行すれば、障害対策・災害対策は完結する?

ERPシステムがダウンすると、売上処理も請求書の発行もできなくなり、会社の業務そのものがストップしてしまいます。それを考えると、今日オフィスで稼働する各種システムの中で、最も止まってはならないシステムがERPであることは間違いありません。
では24時間365日動き続けるシステムを目指そうとする場合、その答えはクラウドということで間違いないのでしょうか? 実は、必ずしもそうとは言い切れません。クラウドサービスを提供する事業者は、ハードウェア自体の信頼性は検証できますが、ソフトウェアの検証までは手が回りません。しかし実際には、オンプレミス環境で問題なく動いていたソフトウェアでも、クラウドで運用しようとするとさまざまな障害が生じる可能性があります。既存のERPシステムをクラウドに移行し、スムーズな運用を実現するには、クラウドとソフトの両方を熟知したITパートナーの選定が重要です。
なお、障害対策というテーマからは多少外れますが、クラウドサービスの選定では、データセンターが日本国内にあることを重視する企業が少なくありません。海外データセンターは所在国の法律が適用されるため、データの差し押さえなどの思わぬトラブルが生じることも考えられるのがその理由です。

オンプレミスに冗長化をプラス。障害に強いシステムを実現

オンプレミスによる日々の業務の快適性を重視する場合、ハードウェア冗長化(二重化)によって障害対策の強化という選択肢が近年注目されています。仮想化技術を用い、稼働中のサーバーの複製を、別のハードウェア上に構築することがその基本的な考え方です。同様のソリューションは以前からありましたが、導入は大企業に限られるのが実情でした。しかし、近年コスト面のハードルが一気に下がったことで、中堅・中小企業でも導入が進みつつあります。
複数拠点を持つ場合、この冗長化の仕組みを利用し、稼働中のサーバーのレプリカ(複製)を遠隔拠点に置くことで災害対策(BCP)にも対応できます。また災害対策の観点では、「本稼働サーバーはオンプレミス、レプリカはクラウド」のハイブリッドという選択肢もあります。大塚商会では、復旧までの時間(ダウンタイム)をどれだけ短時間にとどめるか、という観点から、低コストで導入可能なものからより大規模なソリューションまで複数の方法をご用意しています。

複製機能を標準搭載。サーバー障害時には複製先に切り替えるだけで業務を継続

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