ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
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ApaRevo 活用コラム
大塚商会アパレル業専門SEが語る、システム導入のポイント
ライフデザインプロジェクトでは、「ApaRevo」を導入いただく際に、専門SEが導入支援・稼働支援をいたします。ご支援の内容には、導入前の環境調査から、システムの操作指導、導入時のデータ移行・並行稼働、稼働後のサポートまで及びます。
大塚商会は、お客様のシステム稼働、業務改善に最大限尽くしておりますが、全ての作業を請け負えるわけではなく、お客様にご検討・作業いただかなければならない部分がございます。
システムの導入にあたり、一般的にユーザー企業様側で負担が大きくなる部分をご紹介しつつ、実際にあった事例を踏まえ解説・ご紹介します。
1.ITベンダーの選定(一般的な流れ)
「自社にフィットするベンダーからシステムを導入したい」というのは全ての企業に共通する思いでしょう。
自社に合うベンダーを選定するために、多くの企業様は次のような流れで情報を整理し、提案を受けます。
- 要件概要を整理します(システム導入の目的を整理)
- 要件概要に適合できそうなパッケージシステムを調査します
- 調査結果を踏まえて要件を固めます(パッケージシステムで実現できそうな課題を整理)
- 候補となるパッケージを提供するITベンダーに提案依頼、見積依頼を行います
- ITベンダーからの提案、見積りを評価します
- パッケージを選定し、発注します
1~3の作業は基本的にお客様側での作業となりますが、ここでつまずくケースがあります。
4~6の段階に関しては、個人的または政治的なしがらみがなければ大きく失敗することは少ない印象です。
2.アパレル専門SEによるシステムの納品
お見積りにご納得いただき、当社をご選定いただいた後、システムを納品します。システムを納品する際に、管理者ユーザーの登録、ユーザー認証方式、管理権限の付与など、基本的な設定を行います。
この段階にて、特別なことやお客様自身での作業は少ないため、速やかに実施します。
3.テスト稼働用マスターデータの登録~受け入れテスト
ご導入いただいた「ApaRevo」がお客様の業務フローに沿って想定通りに動くかテストをしていただきます。
テスト稼働用にマスターデータを登録いただき、大塚商会の専門SEとともにご確認いただきます。
この時、確認の基になるものが、「1.ITベンダーの選定」で作成される要件になります。
この時点で、いただいた要件を実現できないことはほぼありませんが、「思っていたのと違う」というお言葉をいただいた経験がございます。
4.本番用マスターデータの作成
テスト稼働が無事完了しましたら、いよいよ本番用マスターデータを作成いたします。
得意先や仕入れ先、商品、部門といったマスターデータはお客様特有のものになりますので、この作成作業はお客様で行われることが多いです。
5.データ移行
本稼働前の最終工程となります。過去の必要なデータを新システム「ApaRevo」へ移行します。
6.本稼働
これまでの五つの工程を経て、「ApaRevo」が本稼働をします。各工程において、我々アパレル業専門SEがサポートさせていただきます。
まとめ
我々が提供する「ApaRevo」という製品はパッケージシステムであり、標準化された機能を搭載していますが、我々のサポート内容はパッケージ化が不可能で、都度最適なサポートを考え、実施しています。
失敗(トラブル)の経験を基に同じ内容を繰り返さないため、たとえ、ITベンダーが大塚商会でなかったとしても、同様の経験をしてほしくないという願いを込めて、今回筆を執らせていただきました。
もし私が貴社をサポートさせていただく機会がございましたら、成功体験として同様に情報を発信したく存じます。
[SE]2020年10月27日