株式会社水登社 導入事例

創業80年を超える油圧配管製造企業が生産管理システムを刷新
業務効率の向上と作業工程の可視化で一歩先の人事評価に取り組む

  • 製造業
  • 101~1,000名
  • ERP・基幹業務・業務管理
  • 生産工程の可視化
  • 客観的な人事評価

建設機械の油圧配管の加工・組み立てを手掛ける株式会社水登社は、生産現場の可視化に向け、生産指示に基づく作業順序の徹底化を推進。その実現のために利用したのは、大塚商会の「システム企画支援」だった。生産スケジューラーと生産管理システム、タブレット端末を連携した新たな仕組みは、同社のDX基盤として、残業時間やリードタイム削減に大きな役割を果たしている。

2021年5月取材

Company data

株式会社水登社

業種
機械製造業
事業内容
建設機械用油圧配管の製作、
各種建設機械部品の組立
従業員数
209名(2021年6月現在)
Web
http://www.suitousha.com/

DXはあくまで手段の一つ
それによって生じる
「企業文化の変革」が
業務改善に
自律的に取り組める
想像力を持った
人材育成につながります

代表取締役社長 平井 大介氏(右中)
事務業務改善室 業務部 業務課生産管理G・購買G係長(情報システム管理責任者) 桂 貴志氏(左中)
株式会社大塚商会 本部SI統括部製造SP2課 課長 中山 康広(左)
株式会社大塚商会 ASCソリューション支援2課 課長 杉山 祐二(右)

導入前の課題

生産工程を細かく「見える化」し、生産性を向上させたい

日々の作業量や完了時間を把握できるようにしたい

現場判断の作業順序が、後工程の待ち時間や無駄な在庫につながっている

経営目線で、残業時間を見直し適切な人事評価につなげたい

CROSS TALK
about SMILE V

「従業員とその家族の幸福追求」
という
言葉を企業理念として掲げた理由

株式会社水登社 代表取締役社長
平井 大介

平井社長が経営において
大切にしていることを教えてください。

平井氏

祖父が創業した水登社に私が入社したのは2007年のことですが、そのわずか2年後に起きたのがリーマンショックでした。私たちが手掛ける建設機械は景気の影響を受けやすい市場です。世界的な建設需要落ち込みの影響は極めて大きく、当社の場合、正社員の雇用はギリギリのところで維持できたものの、派遣社員の契約については見直さざるを得ない状況に追い込まれました。経営層の一人として苦渋の決断を下す中で実感したのは、市場の状況に応じて人を切り、あるいは雇用するという考え方への疑問でした。

2019年に社長に就任するあたり、「従業員とその家族の幸福追求」という言葉を企業理念として掲げた理由もそこにあります。経営には雨の日も晴れの日もあり、時には迷うこともあります。私はどのような天候でも、従業員とその家族の幸福追求を第一に、経営判断を下すことを心がけています。

株式会社大塚商会 本部SI統括部製造SP2課 課長
中山 康広

今回のシステム刷新の狙いはどこにあったのでしょうか?

平井氏

社内情報システムを担当している桂に、これだけは実現してくれ、と伝えたのは、その日の残業時間が翌日朝までに分かるようにすることでした。現場従業員が作業量や残業時間をきちんと把握し、日々のプライベート時間を確保できる環境をつくりたかったのです。

大塚商会の「システム企画支援」を利用した
理由を教えてください。

桂氏

平井社長の要望の実現には、システムだけでなく業務全体を見直す必要があると考えました。そのために信頼できる外部の視点を導入したいと思い、システム保守などで以前から取引がある大塚商会さんに相談しました。

中山

私たちはシステムが稼働すればそれで良いというのではなく、それによって経営者の想いが具現化してはじめて意味を持つと考え、日々仕事に取り組んでいます。そういう意味で、桂様からの「システムの企画から一緒に考えてほしい」というお声掛けはまさに渡りに船でした。

システムの企画を外部に委託することに不安はありませんでしたか?

桂氏

もちろん、不安がなかったと言えばうそになります。しかし各部署をヒアリングする際に、ただ要望を聞き出すのではなく、上手に議論の方向性を誘導し客観的かつ明確にRFP(要件定義)へ落とし込んでいく様子を見て、この選択が間違いではなかったことを確信しました。普通なら現場の要望を聞くと、収拾がつかなくなりますからね。

杉山

水登社様に限らず、現場の声を聞くことはとても大切ですが、ただ聞くだけではその答えは十人十色です。経営者が目指す方向を共有したうえで、そのために何をすべきなのか考えることが重要です。水登社様の場合、社長ご自身が全社に明確なメッセージを発信していたため、我々としても取り組みがいがありました。

当初からの狙いだったスケジューラーによる生産指示順序の徹底

株式会社大塚商会
ASCソリューション支援2課 課長
杉山 祐二

当初からの狙いだったスケジューラーによる生産指示順序の徹底

御社は生産管理システムと生産スケジューラー連携により、生産現場の「見える化」を実現しています。
その効果を教えてください。

桂氏

2018年にシステムが本稼働して今年で3年目ですが、当初からの狙いだったスケジューラーによる生産指示順序の徹底は、基盤構築後、生産管理と現場の調整を進めてきたことで、ようやく年内には達成できるめどが立ちました。また生産現場の可視化の実現は、残業時間の削減、リードタイムの圧縮や特急案件へのスムーズな対応の実現、所要量計算自動化による在庫最適化など、さまざまな効果につながっています。

平井氏

5カ年計画の次のステップが、スケジューラーが蓄積したデータの人事評価への活用という課題です。例えば、標準作業時間が60分の作業を40分で終える人は残業手当が付かないという状況はどう考えてもおかしいわけです。新システムを基盤に、従業員の創意工夫で成り立った作業時間の短縮を、誰もが納得できる形で評価できる仕組みを作り上げていきたいですね。

株式会社水登社 事務業務改善室 業務部
業務課生産管理G・購買G係長
(情報システム管理責任者)
桂 貴志

自律的に判断し行動できる人材は、今後これまで以上に大きな意味を持つ

最後に御社のDXの考え方と今後の展望を教えてください。

平井氏

最初にお話しした通り、DXで人手を減らしたいという考えは私にはありません。私が注目する理由は、DXによって生まれる時間的な余裕が、業務改善につながるアイデアを生み出す人材育成につながると考えるからです。DXはあくまでも手段で、ツールが人の役割を完全に代替できるわけではありません。自律的に判断し行動できる人材は、今後これまで以上に大きな意味を持ちます。私にとってDXは、どうすれば頭を使い、付加価値を創造できる集団に成長できるかという課題と同義です。この課題をDXによってクリアすることが、私の理念でもある「従業員とその家族の幸福追求」の実現につながると考えています。

客観的に洗い出した課題に
向き合い、生産工程を可視化
新システムにより、生産現場の可視化は大きく進展。残業時間の削減やリードタイム圧縮、特急案件へのスムーズな対応、在庫最適化の実現など、さまざまな効果につながっている。最大の課題であった、生産指示順序の徹底化についても、年内には達成できる目途がついている。次の課題は、スケジューラーが蓄積するデータの人事評価への活用で、それについても今後積極的に推進する考えだ。

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Solution

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SMILE V | DX統合パッケージ

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