第62回 新たなテーマを考える

今年から新たな切り口でBOM構築の実践や流用化・標準化設計の実現を皆さんと共有するために、どの様なテーマが良いのか? ホッピーの力も借りながらつらつらと考えてみました。

新たなテーマを考える

謹賀新年
朝ホッピー、昼ホッピー、夜ホッピーと大手を振ってのホッピー三昧。
正月三箇日の成せる業です。
ほろ酔いですが2017年が製造業ニッポンにとって良き年であることを祈りつつ……。

さて、今年から新たな切り口でBOM構築の実践や流用化・標準化設計の実現を皆さんと共有するために、どの様なテーマが良いのか? ホッピーの力も借りながらつらつらと考えてみました。

既に5年を超える(62回)コラム掲載で啓蒙を重ね、概念的な考え方や実現へ向けての典型的な進捗方法は述べたつもりです。
となれば、新たなテーマとしてどの様な内容、切り口が相応しいか?
このようなテーマは如何でしょう……。

「設計部門BOM改善コンサルの景色」

私は、現在、月平均で4ないし5社の製造業のコンサルタント業務を遂行しています。そのほとんどが設計部門改善を主体とし、その主体の改善を実現するために関連部門(生産、営業部門 等)の改善を実行しています。お預かりしている会社の規模は一部上場企業から中小企業まで、別な規模感で表現すれば設計部門の人数が100名を超える場合から10数名程度までと実にダイナミックレンジが広いのが実際です。

しかし、そこに存在している問題の根本はほぼ同じであり、「個人技+蛸壺設計」という言葉で表現を誤ることは無いと考えています。では、「問題解決に対する傾向と対策は同じですね?」と言われそうですが、ことはそう単純では無く、実際、私が大きくコンサルパワーを費やす部分の一例を紹介しましょう。

それは「組織の慣性力」との戦いです。

この言葉の意味は理解していただけるでしょうか? 誤解を恐れず働く船で例えれば、大きな(大人数)の設計部門はタンカーの様な大型船。小さな(少人数)設計部門は漁船の様なイメージです。

大型船の船首を回転させるにはそれは、それは大きな力が必要です。深刻な場合は「舵」を失っている場合さえありました。そうです、船首を回転させ、大きく舵を切るなどという発想を誰もが失っている場合です。この場合は「舵」の機能を再生するところから始めなくてはなりません。ただし、一度、船首転回に成功するとその慣性力は功を奏し手を放しても新たな改革の目標に向かって自律航海を進めてくれます。

比べて、漁船は方向転換、船首を回転させることは、タンカーに比べてはるかに容易です。問題はその新たな航路の維持です。航路転進した途端、現業(今日の設計業務)という大横波に揺さぶられ転覆しそうになったり、誰かが航路を確認して、何時もエンジンを吹かしていないと、あらぬ方向に転進したり、停船したりしてしまいます。

同じ船、つまり同じ設計部門でもその「傾向と対策」は大きく異なるというのが現実です。
したがって、お預かりしているコンサル業務で「見える景色」も大きく異なるわけです。

PJ(プロジェクト)の雰囲気、モチベーション、ヒエラルキー、会社幹部層との関係等々枚挙にいとまがありません。

この「見える景色」を皆さんと共有することができれば、「このケースは我が社と一緒だな、類似しているな」という共感をもたらし、「改革への動機付けとなるのではないか」と考えています。
「概念の共有」からいよいよ「実践の現場の共有」へテーマを移したいという思いです。

次回のテーマは見える景色の第一弾!「Slow&Steady」としたいと考えています。

次回は2月3日(金)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社大塚商会 本部SI統括部 製造SPグループ コンサルタント

谷口 潤

開発設計製造会社に入社以来、設計開発部部長、企画・営業部部長などを経て、米国設計・生産現地法人の経営、海外企業とのプロジェクト運営、新規事業開拓に携わる。その後、独・米国系通信機器関連企業の日本現地法人の代表取締役社長就任。現業に至る。

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