第120回 一品熱魂コラム 特別編 生産革新ユーザー会を初開催します~製造業3社が語る目的、取り組み、効果とは~

当社の生産管理パッケージ群の総称である「生産革新ファミリー」の累計出荷数1,500本を記念した生産革新ユーザー会・感謝祭を初開催します。導入の実例として3社の製造業が参加して、導入への苦労や喜びを赤裸々に語っていただきます。私自身、何が飛び出すのか? 少し汗がにじんでいます。

一品熱魂コラム 特別編 生産革新ユーザー会を初開催します~製造業3社が語る目的、取り組み、効果とは~

東京の気温の変化は夏から冬へ急降下。例年のシャリ金→金宮水割り→金宮お湯割りという夏、秋、冬と季節をトレースしながらのプロセスが楽しめません。唯一の朗報は飲み屋さんの制限が解除され、外で飲めるということでしょうか。第六波の感染拡大がないことを望みながら……。

生産革新ユーザー会を初めて開催します

当社の生産管理パッケージ群の総称として「生産革新ファミリー」を粘り強く製造業ニッポンの皆様に訴求を継続しております。幸いにも、このたび、累計出荷数が1,500本にいたることになりました。

これを当社としましても一つの節目と考え、まずは導入いただいた製造業の皆様への感謝を表し、生産革新ファミリーの弛(たゆ)みない成長をお約束する機会として「生産革新ユーザー会」というコンソーシアムを創設しました。
詳細は下記リンクから参照ください。11月19日開催です。生産革新ファミリーのユーザー様以外にも、生産革新ファミリーをご検討いただいているお客様もオンラインでの参加が可能ですので、開催日は迫っておりますが、ぜひ参加をご検討ください。

【開催終了いたしました】第1回 生産革新ファミリーユーザー会 ご案内

いろいろ、お役に立てるであろう企画を考えていますが、まずは二つの入り口に分けて……。

  1. 既に生産革新を導入している製造業の皆様には
    →新たな改善への目標設定や軌道修正へのヒント など
  2. これから生産革新導入を検討している製造業の皆様には
    →導入に向けての考え方や社内体制のあり方 など

いずれの入口から入っても、有用な気づきにつながる情報を届けることができるように努力したいと考えています。生産管理といっても設計部門もあわせて、その体系は生産製品の相違によって大きく異なります。まして、「導入済み」と「導入を検討」のそれぞれの製造業のアプローチはさらに大きく異なります。

当社としましても、これらの相違をしっかり認識したうえで、ひとくくりにすることなく会の運営に心がけたいと考えています。

生産革新モデルユーザー3社座談会~入り口は異なれど出口は同じ~

ユーザー会はプレイベント+三つのパートで構成していますが、ここではパート1で企画している「生産革新モデルユーザー座談会」について紹介したいと思います。私も参加して3社の社長と、幹部層各位と導入の目的、取り組み、そして効果について意見交換をこなしていくわけですが、「赤裸々に」とお願いしてありますので、果たして何が飛び出すか?

入口は異なれど……とは?
この3社を簡単に紹介しましょう。

二ホンハンダ株式会社 様

(「生産革新 Ryu-jin」導入)
社名にありますようにハンダ生産が主体ですが、今や昔のような棒ハンダや糸ハンダが主体ではなくRose規制を乗り越えて、電子部品表面実装に必要なクリームハンダが主体となっています。決められた製品を量産する業態です。

二ホンハンダ株式会社 Webサイト

株式会社シーエスラボ 様

(「生産革新 Blendjin」導入)
化粧品のOEM生産が主体です。いわゆる混ぜ物系と呼ばれる業態ですが、特に厳しいレシピ管理、衛生管理などを行ったうえでの製品を量産する業態です。

株式会社シーエスラボ Webサイト

株式会社東伸 様

(「生産革新 Bom-jin」+「生産革新 Raijin」導入)
スリッター、リワインダーというフィルムハンドリングを行う生産設備機器を設計生産する業態です。同社の特徴として製品の部品点数は他の2社とけた違いに異なり、個別生産+量産(標準機)生産というハイブリッド生産であることです。従って、設計部門の効率改善もあわせて上流から下流までの「一気通貫システム」が導入されています。

株式会社東伸 Webサイト

いかがでしょうか。同じ製造業であってもこれほどの相違がある訳です。あえてくくりを加えるならば、二ホンハンダ様の代表製品であるクリームハンダとシーエスラボ様の化粧品とは生産管理のプロセスにおいて類似が認められますが、東伸様の部品点数が数千点におよぶ生産設備機器とは大きく対極にあります。

「入り口は異なれど……」と言ったのは、このことなのです。これは各社を製造業という文字でひとくくりにはしてはいけないという戒めです。そして、この相違をしっかり認識していなければ生産管理システムを「製造」する資格そのものが問われます。従って、当社が大切にしている認識でもあります。

しかし!

出口は同じ……なのです

出口……とは?

各社が生産管理システムに求める結果や効果です。経営的、働く人々的、各社の顧客の立場的などなど、求める切り口は多様です。しかし、それらを包括的にかなえる結果はやはり「儲かる製造業になること」だと考えています。そうです、利益率改善です。

世界の視点で見ていくと製造業ニッポンが年々利益を失い、働く人々への分配も厳しい現状を経営的に何とか改善したいという強い思いを感じることができます。

各社で働く人々が生産管理システムというICTの力を得ながら全社効率を上げて儲かる、つまり利益体質になることが出口戦略としての共通項だと考えます。そして、そのICTを活用した体質改善こそがDXと呼ばれている行動なのだと考えます。

入口は異なれど、出口は同じ3社と、どのような座談会を展開することになるのか? 楽しみでもありますが、正直、緊張もしています。

ぜひ、会場でお会いしましょう!

以上

次回は12月3日(金)更新予定です。

書籍ご案内

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中小企業だからこそできるBOMで会社の利益体質を改善しよう!(日刊工業新聞社Webサイト)

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製品原価の80%は設計段階で決定されます。「生産革新 Bom-jin」は生産管理とのデータ連携を重視し、設計技術部門の図面・技術情報などの設計資産を「品目台帳」で管理。部門内の設計ルールを統一し、標準化と流用化を実現します。また、生産管理システム「生産革新 Raijin」と連携し、生産部門との双方向連携による真の一気通貫で、コスト削減・納期短縮・生産効率の向上を実現します。

ハイブリッド型生産管理システム 生産革新 Raijin SMILE V 2nd Edition

「生産革新 Raijin」は、標準品や規格品の“繰返生産”と、個別品や特注品の“個別受注生産”との両方に対応したハイブリッド型の生産管理システムです。また、販売管理と一体化された組立業向け製販一気通貫型のシステムであるとともに、部品構成表管理システム「生産革新 Bom-jin」と連携し、設計部門との双方向連携による真の一気通貫で、コスト削減、納期短縮、生産効率の向上を実現します。

この記事の著者

株式会社大塚商会 本部SI統括部 製造SPグループ コンサルタント

谷口 潤

開発設計製造会社に入社以来、設計開発部部長、企画・営業部部長などを経て、米国設計・生産現地法人の経営、海外企業とのプロジェクト運営、新規事業開拓に携わる。その後、独・米国系通信機器関連企業の日本現地法人の代表取締役社長就任。現業に至る。

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