売上向上を、仕組みとして動かすために
経営者の判断基盤のつくり方 大塚商会 IT経営
展示会出展、定期訪問、新商品提案——現場からの報告はすべてプラスだった。それでも、売上だけが前年比で微減した。
「なんとなくもやもやする」の正体は何か。KGIツリーを使って計測すべきKPIを特定し、データで見えるようにした解決の過程を、具体的な数値とともに収録しています。
- 形式:PDF
- ページ数:15ページ
何を測り、何を測らないか。計画が現場で機能する状態を、一枚の地図に整理しました。
全体構造
経営計画の機能に関わる取り組みを整理すると、「現場の施策 → 計画を動かす力 → 計画の実績把握 → 計画が機能している」という流れになります。計画が機能すると生まれる業績・一体感・意思決定の速さが、再び組織の動きに還流する循環も持っています。

年度初めに計画を作った。数字を並べ、目標を設定した。でも気付けば3カ月後には棚に眠っている——そんな経験を持つ経営者は少なくありません。
計画は「作ること」が目的ではないはずです。それが現場を動かし、判断の基準になってこそ意味があります。でも、なぜかその距離がなかなか縮まりません。
課題の構造
経営計画が現場に届かない理由を、「計画の精度が低いから」と考えがちです。しかし多くの場合、問題は計画の中身よりも「計画と日々の仕事の接続」にあります。どれだけ精緻な計画でも、現場の行動と結びついていなければ、それは文書のままで終わります。
接続が切れる根本には、「何を数字で追うか」が定まっていないという問題があります。売上目標は立てた。でも、それを動かすために現場が毎日何を見ればいいかが曖昧なまま——
結果として、追いやすい数字だけが追われ、本当に大事なことは数字に落とされないまま残ります。
ここに経営判断が潜んでいます。何を測るか、何を測らないか——その選択は、ツールではなく経営者が行うものです。ITはその決断を補助できますが、代替することはできません。
経営計画は経営方針の表現です。「IT化を目指す」という計画を立てるとき、どんなIT基盤を選ぶかの判断は、その会社が何を大切にしているかによって変わります。コスト競争力を方針に掲げる会社と、顧客との関係の深さを方針に掲げる会社では、同じ「IT化」でも正解が全然違います。
方針が先にあって、はじめて計画に意味が出ます。
「売上」「訪問件数」「在庫回転率」——
数値で追える目標については、ITが計画と現場をつなぐ橋になれます。ダッシュボードで進捗を可視化し、予実の差異をリアルタイムで把握する。この「見える化」があるだけで、現場の動きは変わります。
ただし、全ての経営方針を数値化すべきではないと考えます。
「顧客との信頼を深める」「地域に根ざした会社であり続ける」——
これらは大切な方針ですが、数字に落とした瞬間に本質が損なわれることがあります。何を測り、何を測らないかを決めること自体が経営判断です。データは判断を助けるものであって、判断を代替するものではありません。
何を測るかが決まっても、それを追える形にするITは会社ごとに異なります。大塚商会は特定の製品に縛られず、幅広い商材のなかから、計画と現場をつなぐ仕組みをその会社に合わせて組み立てられます。そして、作って終わりにはしません。数字が現場で使われ、判断の基準として根づくまで。ITは、始めた後が本番です。
長くお付き合いが続く関係のなかで運用まで伴走することが、計画を機能させる出発点になる——
それが、私たちの考えです。
売上向上を、仕組みとして動かすために
経営者の判断基盤のつくり方 大塚商会 IT経営
展示会出展、定期訪問、新商品提案——現場からの報告はすべてプラスだった。それでも、売上だけが前年比で微減した。
「なんとなくもやもやする」の正体は何か。KGIツリーを使って計測すべきKPIを特定し、データで見えるようにした解決の過程を、具体的な数値とともに収録しています。

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