売上向上を、仕組みとして動かすために
経営者の判断基盤のつくり方 大塚商会 IT経営
展示会出展、定期訪問、新商品提案——現場からの報告はすべてプラスだった。それでも、売上だけが前年比で微減した。
「なんとなくもやもやする」の正体は何か。KGIツリーを使って計測すべきKPIを特定し、データで見えるようにした解決の過程を、具体的な数値とともに収録しています。
- 形式:PDF
- ページ数:15ページ
粗利と費用——どこで利益が生まれ、どこが圧迫しているか。構造で捉えると、削るより先に「集中する場所」が見えてきます。
全体構造
収益性向上に関わる取り組みを整理すると、「現場の施策 → 利益を動かす力 → 利益の構造 → 収益性向上」という流れになります。利益は「粗利を増やす」と「費用を抑制する(削減+回避)」の2軸で動かすことができ、それぞれを支えるドライバーが「採算を知る」「収益を稼ぐ」「コストを決める」の三つです。

事業は安定している。売上もそれなりに出ている。それでも、「もっと利益が残っていいはずだ」という感覚を持つ経営者は少なくありません。何か大きな問題があるわけではありません。
ただ、どこに手を入れれば利益の質が変わるのか、その答えが見えにくいものです。
課題の構造
収益性向上に取り組む前に問われるのは、「今どこで利益が生まれているか」という問いです。製品ごとや顧客ごとの採算を正確に把握している会社は、意外と多くありません。全体の利益率は見えていても、どの事業や商品が利益を生み、どれが利益を圧迫しているかが分からないまま経営が進んでいるケースがあります。
業務改善に取り組んでも、利益率がほとんど変わらないという経験は少なくありません。効率化が利益に直結しにくい理由は、改善が「余裕を生む」ものであって、「コストを直接削る」ものではないからです。生まれた余裕がどう使われるかは、組織の文化と優先度次第です。
コストを削ることへの意識は重要ですが、削る前に「どこから削るか」を正確に判断するためのデータが必要です。採算の構造が見えていれば、「削る」より「集中する」「やめる」「交渉する」という意思決定が有効になる場面が見えてきます。
収益性向上の出発点は、利益の構造を正確に把握することです。
収益性向上においてITが本当に役立つのは、「どこで利益が生まれているか」を正確に把握することだと考えます。製品ごと・顧客ごとの採算が見えると、伸ばすべき事業と見直すべき事業が明確になります。コストを削る前に、利益の構造をデータとして見える状態にすること——
そこに最大の貢献機会があります。
コストを削るために最初に必要なのは、何にどれだけかかっているかを知ることです。次に、そのコストが本当に必要かどうかを判断すること——
ERPや会計システムは、そのための情報を整えることに貢献できます。
これは業務の効率化とは異なり、「やめる」「削る」「交渉する」という意思決定の問題です。ERPや会計システムは、そのための情報を整えることに貢献できます。
粗利を改善するもう一つの手段は、価格です。コスト上昇分を価格に転嫁できるかどうかは、採算の構造が見えていることが前提になります。どの商品が利益を生んでいて、どこに価格設定の余地があるか——
その判断をデータで裏付けることが、価格設定力を育てます。
収益性向上に向けた施策の優先順位は、利益の構造が見えて初めて立てられます。ITに期待すべきは、劇的なコスト削減そのものではありません。採算の構造を可視化し、経営判断の精度を上げること——
「見えていること」が、削る・集中する・交渉するという判断の質を変えます。
採算をどう見えるようにするかは、会社の商売の形によって変わります。大塚商会は特定の製品に縛られず、会計・販売・在庫といった数字の出どころを、その会社に合う形で組み合わせられます。そして、数字が見えるだけで終わらせません。見えた採算が日々の値決めや撤退の判断に使われるようになるまで。ITは、始めた後が本番です。
長くお付き合いが続く関係のなかで運用まで伴走することが、収益性向上を仕組みとして動かす出発点になる——
それが、私たちの考えです。
売上向上を、仕組みとして動かすために
経営者の判断基盤のつくり方 大塚商会 IT経営
展示会出展、定期訪問、新商品提案——現場からの報告はすべてプラスだった。それでも、売上だけが前年比で微減した。
「なんとなくもやもやする」の正体は何か。KGIツリーを使って計測すべきKPIを特定し、データで見えるようにした解決の過程を、具体的な数値とともに収録しています。

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