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第6回 「プロセスマネジメント」だけでは業績が上がらない?!
「プロセスマネジメント」という言葉を聞いたことがあり、仕事を“分解”することに取り組まれている会社も多いかと思います。
しかし、それだけでは、「プロセスマネジメント」で業績を上げることはできません。
面白い調査結果があります。
ソフトブレーン社による調査結果によれば、「プロセスマネジメント」を聞いたことがあり、または、実施していても、なかなか成果のあがらない企業の多くは、ただプロセスを分解しているだけであり、それだけでは、 あまり収益向上は望めない、という事実を示しております。
『営業プロセスを分解して活動している企業は、全体の60.5%。ただし、分解されたプロセスを意識して活動しているだけでは、あまり収益との相関性は見られなかった。
分解された営業プロセスを見える化し、改善する「プロセスマネジメント」の仕組みを構築している企業(55.0%)は、そうでない企業(45.0%)と比べて、増収増益予測傾向が10%以上高い。
KPI(key performance indicator 重要業績評価指標)を定めてプロセスマネジメントを実施できている企業(45.5%)は、そうでない企業(54.5%)と比べて、増収増益予測傾向が10%以上高い』
(【調査報告】ソフトブレーン、営業の見える化について実態調査~ 営業のプロセスマネジメント実施は企業収益に影響を与える結果に ~より)
つまり、「プロセスマネジメント」の第一歩は、営業プロセスを「分解」することではありますが、それだけでは業績向上には直結しない。
業績向上のためには、さらにもう1歩進めて、どう仕組みにするのか、どうマネジメントするのか、そして、どう目標を達成するのか、が大事だということなのです。
以上を踏まえて、「プロセスマネジメント」に取り組む上で、非常に重要な考え方が1つありますそれは、<目標から逆算する思考>です。
☆セミナーも開催しております。「直接話を聞きたい」という方、お待ちしております。
次回は10月15日(月)更新予定です。
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