ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
第31回 本コラムの出版化にあたって
前回で30回つまり30か月の連載を果たすことができたことをお知らせしました。まさに「継続は力なり」とはよく言ったものです。物書きの能力など持ち合わせていない私がコンサルタント業務を通しての思いの丈を「うだうだ」と書き流している本コラムですが、愛読を重ねて頂いている読者の皆さんに、その「力」をいただいてここまで来られたという気持ちです。
実を申しますと、本コラムをまとめ、整えた本を発刊することになりました。
「中小企業だからこそできる
BOMで会社の利益体質を改善しよう!」
という題名です。日刊工業新聞社から発刊となります。
出版の話が日刊工業新聞社からあった時、私でちゃんと本が出せるのだろうかという漠然とした不安がありました。しかし、それにもまして、私のコンサルタント業務を通して得た知識を、同じ中小製造業で毎日汗をかき努力している読者の皆さんと「だよねー」とどうしても分かち合いたいという強い気持ちがあったのも事実です。
さらに、「BOMによる流用化・標準化設計の実現による設計部門改革と、設計~生産の双方向による真の一気通貫」という他社ではなかなか実現の難しいソリューションを、弊社の中小製造業様対応に特化した専門組織「製造SP」の存在と共に、世の中に知らしめたいという思いです。その思いは「へー!大塚商会って、そんなことやってるの?」と私の知人から言われる度に強くなって行きました。
という訳で、本を出すための「物書き」を始めたわけですが、正直「大変なことを始めてしまった」と何度もおじけづいたのも事実です。
発刊元の編集責任者から「Webサイトのコラムはいずれ消えますが、本は本棚に入ったら一生ものです!」と言われた時には怖くなって筆が進まなくなった記憶さえあります(汗)
それでも、製造SPスタッフや発刊元の編集者からの協力、後押しがあって何とか脱稿まで持ち込めそうです。
来月、7月には発刊された本を紹介できると思います。
新たな体験でつらい事もありました。でも新鮮な刺激でもありました。
ふり返って、私がコンサルタント業務によって新たな体験を強いている製造業の皆さんの気持ちがいまさらながら分かったような気がします。「立場が変わる」大切なことですね。感謝です。
それでは次回を乞うご期待ということで、今月はこれで失礼します。
「あー最後の原稿を仕上げなくちゃ・・・」
次回は7月4日(金)の更新予定です。
★☆ 「BOMで会社の利益体質を改善しよう!」 発刊のお知らせ ☆★
本文でも触れられた本コラムの書籍は、Nikkan Book Store(日刊工業新聞社)からお求めいただけます。
■本書の主な構成
プロローグ:なぜ今、中小製造業でBOMなのか
PART 1:プロジェクトチームを発足させる
PART 2:最初にやるべき「図面整理」
PART 3:BOMの命は品目コードと運用ルール
PART 4:M-BOMの構築で全方位受注を可能にしよう
PART 5:失敗事例
PART 6:成功事例
PART 7:世界市場で活躍できる中小企業となるために
PART 8:BOMで一気通貫力のある社員を育てる
【本書について】
著者: 株式会社大塚商会 谷口 潤
サイズ:四六判
ページ数:200頁
ISBNコード:978-4-526-07268-0
出版社:日刊工業新聞社
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