製品、サービスに関するご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

資料請求・問い合わせる

基幹業務システム

ERPパッケージとは? 導入メリットやERP・基幹システムとの違いを解説

多くの企業では、生産・販売・会計などをはじめとする基幹業務の管理は、部門や業務ごとに個別に行うのが主流とされてきました。しかし昨今では、これらの業務の管理に用いる基幹システムをERPパッケージで統合し、一元管理するケースが増えてきています。そこで記事では、ERPパッケージの概要をはじめ、ERPや基幹システムとの違い、導入するメリットや注意点などについて解説します。

ERPパッケージとは

従来、「会計管理」「人事給与」「生産管理」「在庫購買管理」「販売管理」といった企業の基幹業務は、それぞれ必要な情報が異なるため個別にシステムを導入し、部門ごとに処理するのが一般的でした。しかし本来、事業をより円滑に進めるためには、バラバラに管理されているデータを統合データベースで一元化し、各基幹システムを統合・連携させる必要があります。そのようなニーズから「ERPシステム」が生まれ、さまざまな企業へ提供されるようになりました。

そして現在、ERPシステム開発における主要な選択肢として多く利用されているのが、「ERPパッケージ」です。これは、バラバラに処理されがちな基幹業務を統合・連携し、一元的に管理するのに便利なソフトウェアパッケージです。

ERPとの違い

そもそもERPとは「Enterprise Resource Planning」の略で、「企業資源計画」と訳されます。これは、企業が事業を進めていくために不可欠な経営資源(ヒト・モノ・カネなど)を有効的に配分し、活用する考え方のことで、日本では1992年のSAP社日本法人の設立を機に使われるようになりました。

製造業ではもともと、経営学で有名な「MRP(Materials Requirements Planning:資材所要量計画)」の考え方が活用され、生産管理を行っていました。ERPは、その概念をほかの業界でも汎用的に使えるようにした考え方です。

またERPは、あくまで経営に必要なリソースを効率的に配分する「考え方」を意味しますが、ERPシステムそのものを指して呼称することもあります。その場合には、ERPパッケージとほぼ同義で使われます。

ERPパッケージを導入するメリット

従来の基幹業務システムでは、各部門のやり方でバラバラに処理される都合、各システム間でのデータのやり取りを要する点が課題とされてきました。その点、ERPパッケージを導入すると、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。

一元管理により管理負担の軽減や見える化が実現

まず最も大きなメリットとして、統合データベース化により情報システム担当者が各システムを一元管理できる点が挙げられます。たとえば、業務ごとにシステムが分散している場合、運用管理はそれだけ煩雑になるでしょう。不要な運用コストがかかるため、将来的に有効なIT投資も困難になる可能性もあるのです。しかし、ERPパッケージを導入すると、人の手で管理すべきポイントを絞れるため、システム管理者の負担や運用コストの低減につながります。

また、分散した情報が一つに集まることで、リアルタイムにデータ分析や経営戦略を立てやすくなり、経営の「見える化」を実現できることも魅力です。必要な情報を必要なときにすぐ取り出せるため、意思決定のスピードも向上します。

業務の効率化が可能

ERPパッケージは、これまでのさまざまな導入実績を活かし、基幹業務をより効率的に運用管理できるように作られています。

多くの日本企業では個別最適化を進めるあまり、業務ごとの基幹業務システムをなかなか連携できないという課題が指摘されてきました。また、システム間で転記するような二重打ち込み作業は、どうしてもミスが発生しやすくなってしまいます。

その点、ERPパッケージを導入することで、各基幹業務システム同士でシームレスな連携が可能になります。ヒューマンエラーを予防できるほか、業務プロセスをまとめて生産性の向上にもつなげられるのです。さらに、ERPパッケージによって業務を標準化することで、属人化を防ぎ、滞りなく業務を継続させられるのもポイントです。

内部統制の強化

昨今、あらゆる企業にはコンプライアンスの重要性から、徹底した内部統制(ガバナンス)が求められるようになっています。ERPパッケージは、システムが誰に・どのように使われたのか、基本的にログとして残る仕組みが特徴です。そのため、万が一業務上の不正が行われたとしても、追跡や確認が容易にできます。ワークフローの設定機能を活用すれば、複数人の目で経理処理のチェックを行い、全員の承認を必要とさせることも可能になるのです。

またERPパッケージでは、システムが統合されていることから、システムごとにセキュリティ対策をせずに済みます。手間なく高いセキュリティを確保できることも、導入のきっかけといえます。

ERPパッケージを導入する際の注意点

このようにERPパッケージには、経営の可視化や業務効率化、内部統制強化などのメリットがあり、導入する企業は続々と増えています。しかし、導入にあたってはいくつか注意点もあるため、導入前に以下のポイントを押さえておくことが大切です。

自社に合ったERPパッケージの種類を選ぶ

一口にERPパッケージといっても、現在は建設業向け・卸売業向け・アパレル業向けなど、さまざまな業種に合わせたものが提供されています。そのため、自社がどのような業種で、どのような課題を解決したいのかを明確化させることが大切です。日常的に利用しているシステムやツールとの整合性を見ながら、自社の事業や目的に合った製品を選ぶことで、より高い効果を生み出せるようになるでしょう。

なお、ERPパッケージのシステム環境としては、クラウド型とオンプレミス型の2種類があります。近年ではコストが比較的安価で運用しやすく、テレワーク需要にも対応しやすいクラウド型の導入も増えつつありますが、必ずしもクラウド型が自社に適するとは限りません。導入にあたっては負担するコストと導入効果を比較し、最適な製品を選択することが大切です。

社内環境を整える必要がある

これまでの基幹業務システムを統合する場合、あるいは初めてERPパッケージを導入する場合でも、企業経営においては大きな変革となります。そのため、従業員が戸惑わず業務をスムーズに行えるように、社内環境を整えることが重要です。たとえばERPパッケージを導入後、どのように活用するかを考え、データの取捨選択や整理をする必要があります。

また、環境を整えたところで、従業員がうまく活用できなければ意味がありません。全従業員が新しい環境に慣れるまでには一定の時間が必要なため、ERPを軸にした業務の進め方については余裕をもって周知し、習熟できる研修を実施することも一案です。

ERPパッケージの導入には多くのハードルがありますが、有効活用できればさまざまなメリットが得られます。計画的な導入を検討ください。

まとめ

ERPパッケージは生産・販売・会計といった、分散しがちな基幹業務を統合的に管理できるソフトウェアパッケージです。導入すると運用管理の負担軽減や業務効率化を図れるだけでなく、ガバナンス強化にも役立ちます。

現在はさまざまな製品が提供されており、そのなかで「SMILE」シリーズは、基幹システムと情報系システムが融合したERPパッケージで、RPA機能を使えば定型ワークフローの自動化も実現できます。システム選びでお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

「SMILE」 体験版お申し込み

クラウド版「SMILE V Air」を、30日間無料でお試しいただけます。

  • * 本お試し版は同業他社様、個人のお客様からのお申し込みはお断りさせていただいています。

お試し版を申し込む

「SMILE V 2nd Edition 販売」 カタログダウンロード

「SMILE V 2nd Edition 販売」の概要をすぐにつかんでいただけるようPDFカタログをご用意しています。無料にてダウンロード可能ですので、ご検討資料としてお役立てください。

ダウンロード資料:PDF・12ページ

カタログをダウンロードする

レビューサイトでの「SMILE」口コミ評価まとめ資料 ダウンロード

「SMILE」シリーズはITreview(BtoB向けITツール・サービス専門のレビュープラットフォーム)が発表する「ITreview Grid Award」のERPパッケージ部門において、満足度・認知度の高さから「Leader」ポジションにランクインしました。
評価されたポイントを競合製品との比較やリアルユーザーの口コミ評価としてまとめましたので、システム導入検討の参考資料としてご覧ください。

ダウンロード資料:PDF・6ページ

カタログをダウンロードする

お問い合わせ・ご依頼はこちら

「SMILE V 2nd Edition 販売」に関して、「どれくらいで導入できるの?」「今使っているシステムよりよくなる?」など気になる点はございませんか? 資料のご請求、お見積りのご依頼、実機でのデモンストレーションを見たい、などのご希望も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

0120-220-449

受付時間
9:00~17:30(土日祝日および当社休業日を除く)
総合受付窓口
インサイドビジネスセンター

パッケージが無いから、手作業は仕方ない?

ニッチな業種だから…特有の業務が多いから… 業務効率化をあきらめていませんか?

ページID:00231025