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販売管理システム

販売管理システム(ソフト)とは? 導入メリットや機能一覧、選び方を徹底解説

販売管理システムとは、受注から出荷・請求・入金、在庫まで販売業務を一元化するソフトウェアです。システム化により入力ミスや属人的な作業を削減できるだけでなく、売上・収益の実績や拠点別の在庫数などをリアルタイムに可視化でき、全社的なスピーディーな経営判断を支えます。本記事では、販売管理システムの重要性や実装されている機能、導入メリット、システム選定時のポイントに加え、実際に導入に成功した事例をご紹介します。

販売管理システム(ソフト)とは? 導入メリットや機能一覧、選び方を徹底解説

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販売管理システム(ソフト)とは

そもそも販売管理とは

販売管理とは、企業の販売活動において「どの顧客に」「何を」「いつ」「いくら」で販売したかなどといったカネ・モノの流れを管理することを指します。業務の内容としては、見積作成から受発注や出荷、売上や請求、仕入、在庫の管理など、多岐にわたります。

販売管理の業務の内容については、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

販売管理とは? 業務フロー・流れやシステム導入のメリットを解説

販売管理システム(ソフト)の概要

販売管理システムとは、販売業務に関する実績やデータを一元的に管理できるシステムのことです。例えば「○月○日、A氏に商品Bを一つ5,000円で販売」といった具合に、販売日時や取引相手、商品名、個数、価格などの情報をシステム上にデータが残ります。蓄積したデータを活用することで作業の効率化や販売戦略の立案に役立てることができます

詳しくは後述しますが、販売管理システムには販売管理機能のほか、在庫管理や購買管理の機能を搭載しており、細かい仕様やデザイン、操作性などは製品によって異なります。

各種システムとの違い

下記に記載したシステムは、販売管理システムの機能の一部が重複もしくは内包しているために、混同されるケースも少なくありません。情報収集の際に誤解しないよう住み分けのポイントも併せて解説します。

ERP(統合基幹業務システム)との違い

ERPは、会計・人事・販売・購買・在庫・生産など、企業活動全体を統合的に管理するためのシステムです。ヒト・モノ・カネの企業の経営資源を一元管理して業務効率化や経営判断の迅速化を実現します。販売管理システムはERPという枠組みに含まれるといった位置づけで、中小企業では、販売管理システムの導入を入り口に成長に応じてERPへ段階的に移行するケースも多いです。

在庫管理システムとの違い

在庫管理システムは、商品の入出庫や在庫数量、ロケーション情報、棚卸などの在庫に関する情報を管理し、適正在庫を維持するためのシステムです。商品の在庫情報は販売活動において重要なデータですので、販売管理システムと連携させて運用するケースや、販売管理システムの中に在庫管理機能を搭載した製品もあります

生産管理システムとの違い

生産管理システムは、受注から製造計画、部材の手配、進捗(しんちょく)管理、原価管理など、生産プロセス全体に管理するためのシステムのことです。製造業において重要な要素である、製品の品質(Quality)・原価(Cost)・納期(Delivery)を最適化する目的であり、販売活動プロセスを管理する販売管理システムと連携させることで、受注~製造~納品までの製販一気通貫での管理も可能です。

販売管理システムで解決できる課題

販売管理システムを正しく選定し導入することで、さまざまな現場の課題や経営上の課題解決に役立ちます。

販売管理システムで解決できる課題

手作業やExcel業務によるヒューマンエラー

販売管理業務は、見積書や請求書の作成、受注・出荷処理など多岐にわたり、煩雑になりがちです。Excelや紙で管理していると、入力ミスや転記漏れが発生しやすいため、取引上の信用損失にもつながります。販売管理システムを導入すれば、一連の業務を引き継ぎながら、データ入力における人的ミスの削減と業務効率の向上を実現できます

業務の属人化

販売管理の業務内容は幅広く、一定の専門知識も必要です。また、Excelやマクロの設定などを使用して特定の担当者が独自の方法で管理している場合は、業務がその担当者に依存してしまい、滞ってしまうケースもあります。販売管理システムであれば、誰でも共通のフォーマットや運用ルールの下で管理することが可能なため、万が一の場合でもビジネスを止めることなく遂行することができます。

在庫の可視化・適正管理ができない

在庫の管理が個別のシステムや手作業で行われていると、不整合や入力ミスなどが発生し、在庫量を正しく把握できず、販売機会の損失や無駄な仕入につながります。販売管理システムは、受発注データと在庫情報をリアルタイムで連動するだけでなく、余剰在庫による保管費用などコスト削減にもつながります

売上・利益の「見える化」ができていない

部門別や得意先別の販売実績がすぐに把握できない状態では、戦略的な経営判断が後手に回ります。販売管理システムは売上・利益のデータを自動で集計・可視化できるため、経営の意思決定を支えるデータ基盤となります。

データの二重入力や部門間での不整合

在庫に関するデータが営業部署と管理する部署で別々に分かれていると、データの不整合や更新漏れが発生しやすくなります。販売管理システムを導入することで、販売実績と在庫状況が一元化され、全社で正確かつ最新の情報を確認できるようになります。

販売管理システムの役割と重要性

販売管理はビジネスの根幹

販売管理の業務領域は、顧客との接点から始まり、受注、在庫管理、出荷、請求、入金管理まで、企業の売上に直結する全ての業務プロセスを包括しています。そのため、販売管理システムは、業務部門と経営層をつなぐハブ的な役割であり、企業の販売活動の中核を担っているといえます。販売実績や受注残、回収や支払といった資金繰りの情報をリアルタイムで把握することで、スピーディーで精度の高い経営判断を支援します。

販売管理システムが求められる背景

多くの中小企業では、煩雑な業務管理が故にさまざまな課題を抱えがちです。例えば、受発注や在庫管理、請求管理をExcelや手作業で行っていると、入力漏れや転記ミスなどのヒューマンエラーが発生しやすくなり、結果として業務効率が低下します。また、在庫過多や欠品によるコスト増加や機会損失、誤出荷や納期遅延による取引先の信頼低下も懸念されます。このように売上・利益のロスにも直結する重大な業務課題をクリアし、現在のビジネス環境で顧客ニーズへの対応品質や労働生産性を向上するためにシステムによる効率的な業務管理やデータ活用が求められます

販売管理システムの主な機能一覧

販売管理システムにより実装されている機能はさまざまですが、一般的には「販売管理機能」「在庫管理機能」「購買管理機能」を搭載しています。以下、各機能について業務の流れに沿って解説します。

販売管理システムの主な機能は販売管理機能・在庫管理機能・購買管理機能の三つ

(1)販売管理機能
「見積管理」「受注管理」「売上・売掛管理」「請求管理」
(2)在庫管理機能
「出荷管理」「入荷管理」「棚卸管理」
(3)購買管理機能
「発注管理」「仕入・買掛管理」「支払管理」

販売管理機能

販売管理機能は、見積作成から受注・売上計上・請求・入金確認まで、販売業務の一連の流れを一元管理する中核機能です。

販売管理の業務の内容については、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

販売管理とは? 業務フロー・流れやシステム導入のメリットを解説

見積管理

顧客からの問い合わせ・見積依頼に対して見積書を作成・履歴を管理する機能です。商品マスターや顧客マスターと連携し価格を自動計算したり、過去の見積内容を引用したりするなど、見積作成にかかる工数を削減します。

受注管理

受注管理では、見積情報から受注内容の登録や受発注の同時処理、受注履歴の管理などを行うことができます。注文情報を正確に反映させることで、出荷作業への連携をスムーズに行え、在庫や納期との整合性を確保し、誤出荷や納期遅延などのトラブルを防止します。

受注管理とは? 業務フロー・流れやシステムを導入するメリットなどを解説

売上・売掛管理

売上・売掛管理では、登録された受注情報から出荷や納品情報に基づいた売上計上処理と、それに伴う売掛金を管理します。得意先別や商品別の売上データから、どの商品・サービスの売れ行きが好調か・不調かを分析し、売上数の調整や適正な価格設定、シーズンに合わせた販売戦略などに役立てることができます

売上管理とは? 目的ややり方、管理すべき項目・ポイントなどを解説

請求管理

請求管理では、売上情報に基づいて請求書を自動発行し、請求先ごとの締日・支払条件に応じた帳票出力などを行います請求漏れや記載ミスを防ぎ、経理部門の作業負担を軽減しつつ、顧客との信頼性向上にも寄与します。

請求管理とは? システム導入のメリット・選定ポイントについて解説

入金管理

入金管理では、取引先からの入金情報を売掛データと突合し、どの得意先でどのくらいの回収予定額があるかを正確に把握できます。金融機関からの入金データ(EB入金)の取り込み機能があると得意先や手数料が自動セットされるため、煩雑な入金消込の手間を削減できます。

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在庫管理機能

在庫管理機能は、入出庫の記録から在庫数量の把握、棚卸業務の支援まで、現場の在庫精度を高めたり適正在庫を維持したりするための機能です。

在庫管理とは? 目的やメリット、効率化の考え方や方法などを分かりやすく解説

入荷(入庫)管理

入荷管理では、仕入先から納品された商品を正確に記録し、在庫として反映させます。商品台帳などを出力すると商品ごとに「いつ」「どこから」「幾つ」「どこに」といった履歴を把握することができます。倉庫間移動・セット品の振替など、売上・仕入を伴わない在庫調整も管理できるとさらに便利です。

出荷(出庫)管理

出荷管理では、受注情報に基づいて在庫を引き当て、出荷作業を支援します。受注入力の際、商品の種類や個数、価格、納期、倉庫の棚番号などを記載することで、ピッキングリストの抽出が可能になります。

出荷管理とは? 目的や業務内容、適切な管理を行うためのポイントを解説

棚卸管理

定期的な実地棚卸を効率的に実施し、帳簿在庫と実在庫の差異を管理します。循環棚卸にも対応していると倉庫内全て一斉に行うのではなく、棚ごとや商品群ごとに順次棚卸を行えるため、業務の負荷を抑えつつ継続的な在庫精度の向上を図れます

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購買管理機能

購買管理機能は、発注から仕入・支払まで、購買業務全体を管理し、適切な調達判断やコスト管理を支援します。

発注管理

発注管理では、在庫状況に基づき、適正在庫を維持するための発注業務を支援します。システム画面上で過去の単価履歴や、入荷数量を加味した在庫数を確認でき、発注処理の効率化を支援します。適切な発注処理を行うことで、商品欠品のリスク防止や過剰在庫の抑制に役立ちます

発注管理とは? 業務フロー効率化の方法とシステム導入のメリットを解説

仕入・買掛管理

仕入管理では、登録された発注情報に基づいた仕入処理と、それに伴う買掛金を管理します。納品された商品の仕入データを集計して、仕入先や商品ごとの実績を確認できます。

仕入管理とは? 目的・業務の流れと、管理システムの選び方

支払管理

支払管理では、支払先の指定・支払内容の確認・支払明細書の発行などを行えます。買掛データに基づいて支払予定や実績を管理し、資金繰りや支払スケジュールの最適化を支援します。

支払管理とは? 効率化へ向けたシステム導入のポイント

販売管理システムの種類・タイプ

販売管理システムは、提供形態や開発方式、システムのタイプによって仕様が異なる点に考慮する必要があります。システム選定の基本となるポイントなので、この機会にチェックしておきましょう。

提供形態|クラウド・オンプレミス

クラウド型
インターネット上に構築されたシステムを利用するタイプです。自社でサーバーの用意やソフトウェアの購入が不要なため、初期費用を抑えて導入できます。常に最新のバージョンでシステム利用でき、複数拠点運用やリモートワークにも対応します。
オンプレミス型
自社内に専用のサーバーを設けて、自社の業務に合わせてシステムを構築し、インストールして運用するタイプです。業務への適応性が高く、インターネットにつながっていなくても利用できるためセキュリティレベルも高いですが、開発から導入までの手間と時間、初期コストがかかります。

開発形態|パッケージ型・スクラッチ開発型

パッケージ型
汎用(はんよう)的な機能を標準搭載した既にパッケージ化された製品で、比較的短期間で導入できます。自社用にカスタマイズする開発型と比べると物足りなさを感じるケースもありますが、多彩な機能を搭載したパッケージ製品も増えています。
スクラッチ開発型
企業の特殊な業務要件に合わせて一から開発するシステムです。既存の業務フローを大幅に変更することなく、自社オリジナルのシステムを構築できます。自由度は高いですが、開発にかかる期間が長く、初期費用も高額になる傾向があります。

システムタイプ|汎用タイプ・業種特化タイプ・小規模タイプ

汎用タイプ
汎用タイプは、業種・業界問わず多くの企業で使用できるように設計されたシステムです。一般的な販売管理業務に必要な機能が搭載されており、特殊な商習慣や独自の業務フローがない企業であれば問題なく運用できます。
業種特化タイプ
業種特化タイプは、特定の業種に特化した機能を持ち、その業界独特の商慣習や法規制に対応した仕様になっています。製造・アパレル・食品・建設・不動産など、幅広い業種・業態特化の製品が販売されており、特殊要件を満たす機能が標準搭載されているため、業務への適合性が高いです。
小規模タイプ
小規模タイプは、小規模企業または個人事業主向けに設計されたシステムです。販売管理業務における最低限の機能のみを搭載しており、操作性もシンプルで、ITに詳しくない担当者でも簡単に利用できる傾向にあります。

販売管理システム導入のメリット・デメリット

販売管理システム導入のメリット

業務効率化による生産性アップ

販売管理業務は見積作成や請求書発行、支払管理、在庫確認など多岐にわたります。システム化により過去の単価履歴を一画面で参照できたり、各工程のデータを引き継ぎながら処理できたりするため、二重入力の手間やヒューマンエラーを解消し、業務全体の生産性向上につながります

販売管理システム導入のメリット

コストの削減

一部手作業や紙・Excel運用をシステム化することで業務時間が短縮され、人件費の抑制も可能になります。また、システムで在庫管理の精度が向上し、適切な在庫数を維持できるようになれば、余剰在庫による保管・廃棄コストも削減できます。

迅速な経営判断が可能になる

販売管理システムは、売上や利益の実績に加え、在庫や入金状況もリアルタイムで把握できます。販売データを多角的に分析することで、売上予測や販売戦略の精度が向上し、スピーディーな経営判断をサポートします。

属人化の解消

Excel運用や個別ツールで独自管理している場合は、業務が特定の担当者に依存(属人化)するリスクに注意が必要です。販売管理システムであれば、担当者ごとの知識や慣れに依存せず、標準化された業務フローでだれでも対応できます。共通マニュアルや運用ルールをあらかじめ定めておくことで、業務の引き継ぎや担当変更もスムーズに行えます。

データ共有と有効活用

異なる部署間で同じデータを確認・共有できる点もメリットの一つです。さらに蓄積されたデータは営業活動や販売戦略にも活用できます。例えば、一定期間購入がない顧客に対してフォローを行ったり、購入時期から買い替えのタイミングを予測した販売戦略を立てたりと、データに基づいた意思決定が可能になります。

販売管理システム導入のデメリット(注意点)

販売管理システムの導入には、一定のコストや運用負荷などデメリットもあります。しかし、それらは課題解決や目的達成のために必要な投資やプロセスともいえます。だからこそ、注意点を事前に正しく理解し、導入計画や社内体制を整えておけば、リスクを最小限に抑え、効果を最大化することが可能です。

販売管理システム導入のデメリット(注意点)

導入コストや初期設定の手間

導入時は、ソフトウェア購入費や月額利用料ほか、マスター登録などの初期設定作業が発生します。システム導入にあたっては費用対効果の見極めや社内リソースを事前に整理しておき、スムーズに導入できるような準備が大切です。

業務フローの見直し

既存業務とシステム仕様の間にギャップがある場合、業務プロセスの変更が必要です。特にパッケージシステムに合わせる形で業務フローに変更が生じる場合は、現場への影響も踏まえて段階的な見直しなどが求められます。そのため、関連部署に想定される変更内容やシステムの導入目的について、事前の周知と理解が求められます

定着に向けた教育や運用体制

新しいシステムの利用には慣れるまでに一定の時間が必要です。定着を促すには、現場の理解促進と仕組みの構築が欠かせないため、自社内のマニュアルを整備したり、ベンダーによる導入支援や操作指導サポートを活用したりすることもおすすめです。

ベンダーの選定・乗り換え時の注意点

新規での導入や、ベンダーの乗り換え時にも慎重な対応が求められます。システム自体の機能や価格に問題がなくても、サポート対応に不満が生じたり、想定外の追加費用が発生したりするなど、導入後に問題が発生することもあるためです。選定段階でベンダーのサポート体制や、自社業界に対する業務理解度も含め評価することが重要です。

販売管理システム選定時の比較ポイント

現在では、さまざまな販売管理システムがリリースされているため、選定時に悩むケースは少なくありません。システム選定においては機能性や操作性のみならず、自社の業種・業態にマッチしているか、十分なサポートがあるかなど比較しつつ選ぶことが大切です。選定の際に押さえておくべき五つのポイントを解説します。

販売管理システム選定時の比較五つのポイント

自社の業種・業態にあった製品か

自社の業種や業態に合わないシステムを導入すると、「思ったより使いにくい」といった事態になりかねません。例えば、製造業向けのロット管理や生産管理との連携、アパレル業向けの色・サイズ別SKU管理、建設業向けの階層型見積対応など、特定業種に特化した製品も数多く存在します。選定の時には、自社の業種特有の商習慣に対応できる機能があるかどうか必ず確認しましょう。

カスタマイズ性や拡張性はあるか

事業の成長や業務の変化に伴い、販売管理に求められる機能も変化していきます。こうした変化に柔軟に対応するには、事業の成長や市場の変化合わせてカスタマイズや拡張性に優れたシステムを選定することが重要です。例えば、独自の管理項目を自由に追加できたり、自社オリジナルの帳票が作成・出力できたりする機能などがあれば、自社の業務に合わせて柔軟に対応でき、長期的に使い続けやすくなります。

既存システムとの連携可否はどうか

販売管理システムは、他のシステムと連携できなければ業務全体の効率化は限定的になります。そのため、会計システムや文書管理システムなどと連携できるかどうかを、導入前にしっかり確認しておくことが重要です。たとえ現在は連携先のシステムを使っていなくても、将来的な拡張やシステム統合を見据え、CSVやAPI連携の対応可否、連携可能な外部サービスの種類などを選定時にチェックしておくと安心です。

導入前後のサポート体制は万全か

販売管理システム導入直後は、操作に不安があったり、トラブルが発生したりすることも想定されます。そのため、万一に備えて、十分なサポート体制が整っているかを事前に確認しておくことが重要です。

不具合が業務に直結するシステムだからこそ、運用開始後の問い合わせ手段や対応時間、リモートでの操作説明や、場合によっては訪問でのサポートを受けられるかなど、運用を支える体制が整っているかも詳細に内容を確認しておくと安心です。

ベンダーの業種理解やノウハウは信頼できるか

自社の業界・業種に精通したベンダーであれば、業務フローやよくある課題を把握しており、実態に即した提案を受けやすくなります。製品そのものの機能だけでなく、「自社の業務や課題をどれだけ理解してくれているか」がベンダー選定の重要なポイントです。導入事例などを事前に確認し、同業種の支援実績があるかをチェックしておくと導入後の成果がイメージしやすくなります。

販売管理システムの選び方や、導入に失敗しないためのポイントはこちらの記事で、より詳細に解説していますので、併せてご参考ください。

販売管理システムの選び方を解説! システムの種類や選ぶ際のポイントも紹介

販売管理システムの導入に成功した事例3選

大塚商会では、45年以上のノウハウに基づいて幅広い業種・業態のお客様へ販売管理システム「SMILE販売」を提供しています。システムの導入を成功させ業務の効率化やコスト削減を実現した導入事例を本記事では三つご紹介します。

販売管理システム「SMILE 販売」の導入事例を業種別・企業規模別にまとめた冊子もご用意しています。ぜひご検討の際の参考にしてみてください。

「SMILE 販売」成功事例16選!導入事例集

導入前の課題、導入後の効果、ユーザー様の”生の声”を、分かりやすくまとめた冊子をご用意しました!同業種・同規模のお客様事例をぜひご参考ください!

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在庫管理の「見える化」を実現した事例|共和工機株式会社

  • 業種

    専門商社
  • 事業内容

    機械工具卸
  • 従業員数

    84名(パート含む 2022年4月現在)
  • ホームページ

    https://kyowakoki.co.jp/

課題や背景
  • 旧システムには在庫管理の機能がなく、在庫状況がどう変化しているのかが見えにくかった
  • アナログ集計により仕入れ品と販売品の数量、価格が一致せず、損益が分かりづらい状況だった
解決策
  • 旧システムから「SMILE V 販売」へリプレイスし、売上・仕入・在庫管理を一元化
  • 受発注業務をEDIで自動化し、業務効率を向上
導入後の効果
  • 在庫管理機能によって無駄な在庫がリアルタイムに把握でき、金額ベースでは約3割も削減
  • 全社のデータを一元管理できたことで、売掛や買掛集計に要していた業務時間を約20%は削減
導入後のお客様の声
  • 必要な機能がそろっていることが大きなポイントでした。また、作業の流れに沿って画面表示されるユーザビリティの高いUIであることも高く評価しました
  • 適切なフォローで運用の伴走までしてもらえたことが、今回の業務改善の要因だと感謝しています

「共和工機株式会社」の導入事例の詳細

倉庫管理・出荷業務を効率化した事例|西日本ミシン販売株式会社

  • 業種

    ミシン販売
  • 事業内容

    ミシンおよび関連製品の卸、直接販売
  • 従業員数

    55名(2022年7月時点)
  • ホームページ

    https://www.i-ozu.com/

課題や背景
  • ビジネスモデルに合った基幹業務システムへ刷新したい
  • 倉庫管理・出荷業務をデジタル化したい
  • 会計業務の効率を向上したい
  • 情報の一元管理とBCP対策をしたい
解決策
  • 販売・会計システムなどを大塚商会の「SMILE V」シリーズに刷新し、アナログで処理していた倉庫管理や商品出荷業務のデジタル化も推進
導入後の効果
  • 販売管理システム「SMILE 販売」に連携する送り状発行システムと、入出荷検品システムやハンディーターミナル連携を導入し、倉庫管理や商品出荷業務のデジタル化に成功。年間の出荷ミスがゼロに
  • 商品の売上実績の確認も円滑に行えるため、業務効率化だけでなく戦略策定や見直しのスピード化にもつながっている
導入後のお客様の声
  • 大塚商会さんの“私たちが解決したい問題を理解し、適切な提案を行ってくれた”点を評価した
  • 「他社ではこんな解決方法を採用しています」といった豊富な経験に基づいた具体例を提示してくれることにも頼もしさを感じた

「西日本ミシン販売株式会社」の導入事例の詳細

受注業務の効率化に成功した事例|株式会社レボ

  • 業種

    美容・理容用品の卸売業
  • 事業内容

    美容室業務用品・器具の販売、サロンの店舗設計・施工・空間プロデュース、広告・宣伝物の企画制作、コンサルタント業務など
  • 従業員数

    27名(パート含む 2023年8月現在)
  • ホームページ

    https://www.e-revo.co.jp/

課題や背景
  • 顧客ごとの個別対応の受注処理を自動化したい
  • 受注業務の省人化とペーパーレス化を推進したい
解決策
  • 基幹業務システムを「SMILE V 販売」に刷新し、顧客マスター、商品マスターデータなどとECシステムとの連携をさらに強化する
導入後の効果
  • 受注対応のオペレーター数が4人→2人に半減し残業もゼロ
  • 紙で記録していた顧客ごとの受注情報を「SMILE」で一元管理し95%のペーパーレス化を実現
導入後のお客様の声
  • 「SMILE V 販売」にはきれいに最新の状態になっている顧客マスター、商品マスターを持たせ、基幹業務システムとしてさまざまな情報を連携させたので、省力化も含め、多様なお客様のニーズに対応することができた
  • 定時の勤務時間内で余裕を持って業務を終えられるようになり、社員の業務負荷が軽減されたことは何よりも大きな効果です

「株式会社レボ」の導入事例の詳細

販売管理システム よくある質問・FAQ

販売管理システムとは、何ができますか?

販売管理システムは、受発注・見積・売上・請求・在庫など、販売に関連する一連の業務を一元的に管理できるシステムです。導入することで、手作業や二重入力によるヒューマンエラー低減や作業効率のアップ、業務の属人化の解消など、さまざまな効果が期待できます。また、売上や在庫に関するデータを正確かつリアルタイムに可視化し、販売活動全体の最適化を図ることができます。

販売管理システム導入を検討していますが、まず何から始めればいいですか?

まずは自社の業務フローや課題を洗い出し、「どの業務を効率化したいのか」「何に困っているのか」といった目的を明確に整理することが重要です。そのうえで、業務に合ったシステムの選定や比較検討を行うとスムーズです。必要に応じて現状整理の段階からベンダーやITパートナーに相談するのも有効です。

販売管理システム導入の流れや期間を教えてください。

一般的な導入の流れは以下のとおりです。

  1. 現状の課題や導入目的の整理
  2. システム・ベンダーの比較・選定
  3. 導入計画の策定(スケジュール・体制の整備)
  4. 初期設定・カスタマイズ
  5. 操作研修・テスト運用
  6. 本番稼働・運用開始

開発が不要の場合や、小規模な利用であれば1~2カ月で導入を完了することもありますが、要件定義や個別カスタマイズが発生する場合、6カ月~1年以上を要する場合もあります。企業に要件よって流れや期間は異なるため、導入前にスケジュール感を確認しておくと安心です。

うちの業種は特有の商習慣がありますが、自社に合うシステムはあるでしょうか?

汎用型の販売管理システムで運用をカバーできるケースもありますが、さらに個別業種に特化した機能やテンプレートなども用意しているベンダーもあるため、「こういった業務に対応できるか」など、ベンダーに相談・確認することをおすすめします。大塚商会の「SMILE 販売」は、標準機能で幅広い業種に対応しつつ、さらに業種別のテンプレートをご用意しています。

システムを使いこなせるかが心配です。どのようなサポートを受けられますか?

サポートの内容はシステムのベンダーや販売代理店によって異なります。一般的には、初期設定や操作レクチャー、マニュアルや指導コンテンツの提供、専用サポート窓口(電話・メール)などがあります。相談窓口の対応可能時間や、場合によっては訪問でのサポートを受けられるかなど、支援の手厚さなども事前に確認しておくと安心です。

大塚商会では、多くの自社SEを含めた数千人からなるサポートスタッフがおり、お客様の「困った」に速やかに対応できる体制を構築しています。

大塚商会の国内最大級の保守・サポート体制

まとめ

販売管理システムの導入により、販売活動におけるデータを一元的に管理でき、業務効率化や生産性の向上を実現できます。システム導入にあたっては、導入目的や要件をしっかりと整理したうえで、自社の業種・業態にマッチしているか、ベンダーの専門知識やサポート体制はどうかなどを、評価しながら検討しましょう。

大塚商会は、オフコン時代から45年以上、市場の変化に強い販売管理システムを追求してきました。業種特有の業務フローや課題を熟知した専任担当がおり、各業種の成功事例もご紹介させていただきながら、お客様の意思決定をサポートしています。

また、大塚商会が提供する販売管理システム「SMILE 販売」は、多様な商習慣に対応する標準機能と、柔軟性の高い拡張機能でお客様のニーズに合わせた運用が可能です。導入実績も多数ありますので、販売管理システムの導入をご検討のお客様は、お問い合わせ窓口からぜひお気軽にお問い合わせください。

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